歴史的被害を生んだ台風19号とDMAT(災害派遣チーム)の存在。

Author:看護予備校KAZアカデミー

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2019年10月、台風19号の大雨により想像を絶する被害を関東甲信地方へもたらしました。

長野県の千曲川や福島県の阿武隈川など河川が決壊し、

浸水により「孤立地域」や「停電」「断水」が続いています。

台風19号は民家だけではなく、福島県や栃木県などの医療機関29カ所も浸水させました。

うち数か所は未だに機能していません。

DMAT(災害派遣チーム)とは

この悪状況を緩和させるのが、県外から派遣された「医師」や「看護師」で構成する

「災害派遣医療チーム(DMAT)」の存在です。

DMAT(災害派遣チーム)とは、地域の救急医療体制では対応出来ないほどの大規模災害や事故などの現場に急行する医療チームです。

DMAT(災害派遣医療チーム)が結成された起源とは

今から約20年前(1995年1月17日)、兵庫県で起きた阪神・淡路大震災で

・死者が6434人
・負傷者43792人

に上る大きな地震がありました。

上記の死者のうち約2割が「クラッシュ症候群」により亡くなりました。

※「クラッシュ症候群」とは・・・救出により挫滅した部分の圧迫がほどかれますが、その際にできた毒性物資が血液を通して全身に運ばれることで、臓器へ損害を及ぼし死に至らせるものです。

崩れた家や岩などで圧迫された状態から救助するだけではなく

「がれきの下の医療」つまり、救急搬出前にその場で治療を行うことが重要視されるようになり

「DMAT(災害派遣医療チーム)」が誕生しました。

まとめ

「災害派遣医療チーム(DMAT)」を普段目にすることは少ないですが、

このような医療チームによって陰ながら支えらています。

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