看護学校の面接で気になるニュース脳リンパ腫に関して

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護学校の面接や小論文には、必ず最近の気になるニュースなどを答えなければなりません。そこで中途半端な知識だけでは面接官を不快に思わせてしますので、しっかりとニュースや新聞などで知識を入れておきましょう。その中でも最近、松方弘樹さん亡くなった事例もございますが、脳リンパ腫に関して詳しく書いていきます。

①脳リンパ腫とは?

脳リンパ腫は、中枢神経原発悪性リンパ腫といい、血中のリンパ球が脳で異常に増えてしまい悪性リンパ球となってしまう脳腫瘍の一種。血中のリンパ球が異常に増え、癌化してしまい、リンパ腫という腫瘍を作ります。進行が速く、生命に関わる病とされています。このリンパ種の形状や性質は大きく分けて2種類に分類されます。

・ホジキンリンパ腫   ・非ホジキンリンパ腫

日本人に多いのは非ホジキンリンパ腫の方で全体の90%を占めるそうです。
非ホジキンリンパ腫はホジキンリンパ腫に比べ治療が難しく、リンパ腫(癌)が全身に広がる可能性も非常に高いです。

②脳リンパ腫の症状

○脳機能の障害による症状:麻痺、しびれ、言葉がしゃべりにくい など

●ひきつけ:てんかん発作

○精神症状;物覚えが悪い、急に性格が変わった など

また、腫瘍が発生した部位によって、さまざまな神経症状があらわれます。

例えば、

●前頭葉:認知症や尿失禁、失語症など、

○後頭葉:視野障害

●脳幹:運動麻痺、眼球運動障害など

腫瘍によって、頭蓋内の圧力が高まるためにおきる頭痛、吐き気・嘔吐などがみられ、 頭痛は早朝に強いのが特徴です。

しかし、すべての脳腫瘍が頭痛をおこすわけではありません。良性のものでゆっくりと大きくなってきたような場合は、かなり大きな脳腫瘍でも頭痛をおおこさないことも少なくありません。

③脳リンパ腫の原因

なぜ脳に悪性リンパ腫が発生するのかは、まだ分かっていないそうです。

炎症などで浸潤してきたリンパ球が腫瘍化するとか、他で発生したリンパ腫が免疫学的に保護されている脳内にだけ残ったとかの説がありますが、まだはっきりしていません。他からの転移はあっても脳に原発(最初に発生)することは稀でしたが、近年は増加傾向にあります。

この疾患にかかる危険因子(特定の疾患が発生する確率を上昇させるものごと)は、膠原病、免疫不全(臓器移植患者、AIDS患者、老人、など)、エプスタイン・バーウイルス感染、などです。

④脳リンパ腫の予防策と早期発見のためにすることは

予防策は今のところ発見されてないそうです。ですので、早期発見がとても大事になります。
早期発見の為には病院に行って検査を受けることが一番確実ですが、実は悪性リンパ腫は自分でもある程度発見できる病気です。悪性リンパ腫になると、体中のリンパ節が腫れて膨張します。
通常の2mm程の大きさのリンパ節が5mm以上にまで腫れて膨張すると、手で触っても分かるくらいなので、もし違和感を感じたらすぐに病院で検査を受けることです。
尚、リンパ節が集中している体の箇所は以下になります。

・耳たぶの下にある耳下腺リンパ節

・首まわりにある頸部リンパ節

・鎖骨にある鎖骨リンパ節

・脇にある腋窩リンパ節

・おへそ周辺にある腹部リンパ節

・ふとももの付け根にある鼠経リンパ節

・膝周りにある膝窩リンパ節

⑤脳リンパ腫の発症年齢と性別

脳リンパ腫の発症年齢は50歳以上が80%を占め、60歳前後が多く、女性よりは男性がやや多い傾向にあります。

⑥脳リンパ腫の治療方法

脳悪性腫瘍(脳リンパ腫)は、周囲組織との境目が明確でないため、完全切除は難しく、また、安全のため大きく切除すると脳機能に多大な影響を与えかねないため、現在では腫瘍そのものを切り取る手術は行われていません。ほとんどの治療は、放射線療法や化学療法、免疫療法などを併用しながらすすめられます。

⑦脳リンパ腫の4段階グレード

原発性脳腫瘍の悪性度を4段階かに分けて分類(WHO分類)し、目安にしています。

グレード1:余命が正常人と同等のもの。

グレード2:生存期間が10年を超えるものも少なくない。

グレード3:生存期間が10年未満であることが多い。

グレード4:生存期間が3年未満。1年程度のものも多い。

グレード4がもっとも悪性、グレード1が良性ですが、おおまかな目安です。

ただし、最近は種々の治療法の進歩で、たとえグレード4の腫瘍でも、何年も元気に過ごしている方もいるそうです。

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看護学校の面接で気になるニュースまとめ

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