恐るべし、蜂蜜が原因で乳児の命を奪うボツリヌス症を引き起こす

Author:看護予備校KAZアカデミー

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皆さんは、いつから蜂蜜を食べるようになりましたか?今や蜂蜜は、食用だけでなく、石鹸や化粧品そして、咳や呼吸器系の疾患を抑える効果もあります。しかし、この蜂蜜から出た「ボツリヌス菌」が生後6か月の幼い命を奪うことになりました。

もちろん、蜂蜜がすべて悪いわけではなく、蜂蜜には、ビタミンやカルシウム、鉄分をはじめ、人が好む成分が豊富に含まれます。しかし、摂取の仕方やタイミングを間違えれば、命を落とすことにもなります。

特に、乳児にとっては、腸管内の腸内細菌叢が大人のように安定していませんので、「ボツリヌス菌」に感染してしまう恐れがあります。以前にも、井戸水を使って、幼児のミルクを作っている家庭から「ボツリヌス菌」が発生しました。

今回は、最近気になるニュースで、ボツリヌス菌に関して書いていきます。

最近気になるニュースのボツリヌス菌とは

あまり聞かない菌の種類ですが、ボツリヌス菌とは泥や砂の中に分布している嫌気性菌です。嫌気性菌は、生育に酸素を必要としない細菌のです。そして、ボツリヌス菌は熱に非常に強い芽砲を形成します。

芽胞は、低酸素状態なると「発芽と増殖」が起こり、強力な毒素を生み出します。この毒素は、自然界の中で最も強いとも言われています。

ボツリヌス菌が起こす症状とは

ボツリヌス菌が起こす「ボツリヌス症」は、食品の中でボツリヌス菌が増えた時に生み出されるボツリヌスの毒素を食品と一緒に体内に含んでしまうことにより食中毒を起します。

乳児だけではなく、身体に抵抗力のない人は気をつけなければなりませんよね。そして、今回起きてしまった、乳児に発生する乳児ボツリヌス症は、腸管内で菌が増殖し、毒素を吸収してしまいます。

その結果、全身の筋力の低下や麻痺症状が出てしまいます。症状は下記の二つに分かれます。

ボツリヌス食中毒
症状:吐き気・おう吐・視覚障害・言語障害
ひどい場合は呼吸麻痺を起し死に至る場合もあります。
乳児ボツリヌス症
症状:便秘状態が続いた後、筋力が低下して脱力状態になります。 その後、哺乳力の低下・筋肉が弛緩の麻痺症状を起します。
ひどい場合は死に至る場合もあります。

ボツリヌス菌が発生する原因食品

ボツリヌス菌が発生する主な原因が、ビン詰め・缶詰・保存商品などが注意です。これらを気をつける方法として、容器を開けた時に、匂いに異常をきたしている場合は、注意して下さい。

ボツリヌス菌予防方法

ボツリヌス菌は、熱に強い芽胞を作ります。きっちりと、120℃4分間で加熱消毒しなければ完全に死にません。また、乳児ボツリヌス症の予防は、一歳未満の乳児には、絶対に蜂蜜を食べさせてはいけません。

まとめ

蜂蜜には、非常に有効な成分がたくさんありますが、乳児のように抵抗力のない人には、非常に危険をもたらします。厚生労働省は、「1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないよう」通知していますので、小さなお子様がいらっしゃる方は、くれぐれも気をつけて下さい。

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