気になるニュースをピックアップ | 2025年8月版

Author:看護予備校KAZアカデミー

ビル火災で消防隊員2人が殉職

2025年8月18日、大阪・道頓堀沿いの商業ビルで大規模な火災が発生した。消火活動中の消防隊員2名が建物内で取り残され、殉職した。現場は観光地で人通りが多く、負傷者も数名発生した。火の回りが早かった原因として、外壁広告の素材や排煙設備の不備なども指摘されている。

【看護師としての注目ポイント】

この火災は、救命活動中の安全確保の難しさを浮き彫りにした事例である。看護においても、現場の安全を確保したうえで行動することは基本である。また、消防・救急・医療が連携して初めて多くの命を守ることができる。看護師は、災害時に冷静にトリアージ(重症度・緊急度の選別)を行い、限られた時間と資源の中で最善の対応を取る力が求められる。したがって、災害看護や地域防災への理解を深めることが、将来の看護実践に直結すると考える。

【面接で聞かれそうなこと】

・災害現場で看護師が果たす役割とは何か。
・「まず自分の安全を確保する」という行動は、看護においてどう生かせるか。
・災害時に冷静に判断するために、普段からどのような準備をしておくべきか。

イスラエルがガザのナセル病院を攻撃

2025年8月25日、パレスチナ・ガザ地区南部ハンユニスにあるナセル病院が空爆を受け、少なくとも20人が死亡した。犠牲者の中には医療従事者や救急隊員も含まれており、病院周辺で救助活動を行っていた人々も被害に遭ったと報じられている。国連や赤十字などの国際機関は、「医療施設への攻撃は国際人道法に反する」として強く非難した。一方で、イスラエル政府は「誤爆の可能性がある」と述べ、調査を進めている。

【看護師としての注目ポイント】

このニュースは、戦争や紛争によって医療体制が破壊される現実を示している。病院や医療従事者は、戦時下でも守られるべき存在であり、攻撃によって医療の継続が断たれることは、多くの命を奪うことにつながる。看護師は、どのような状況下においても「人の命を守る」という職責を持つ。そのため、国内外を問わず、人道的な視点と倫理観を備え、患者の命と尊厳を守る姿勢が求められる。また、この出来事を通して、平和の維持が医療の基盤であることを再認識する必要がある。看護は単なる治療行為ではなく、社会の安定と結びついて成立する職業であることを深く意識すべきである。

【面接で聞かれそうなこと】

・紛争地で医療機関が攻撃を受けることをどう感じるか。
・看護師にとって「人道的な医療」とは何を意味するか。
・もし自分が同じような状況で患者を前にしたら、どのように行動したいと考えるか。
・医療と平和の関係について、どのように考えるか。
・このようなニュースを通じて、看護師としてどんな姿勢を持ちたいと感じたか。

看護 予備校 KAZアカデミーが作成。看護受験に役に立つ学習一覧

看護学校の面接で気になるニュースまとめ

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