禁忌薬の容認で、妊娠と病気の治療を両立できる可能性。

Author:看護予備校KAZアカデミー

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薬にもたくさんの種類がある中で、妊娠中に服用してはいけない薬がたくさんあります。特に、臓器移植を受けた人にとって、妊娠と治療の両立が難しいあまり、妊娠を諦めてしまう方もたくさんいます。

今回、厚生労働省は、「安全性を確実に確かめることができた場合」投与できる方針を固めました。これは、臓器移植を行った人にとっては、とてつもなく大きなことであります。

投与できるものとして、拒絶反応を抑えるのに使用される免疫抑制剤の3種類が、先行して初めて認められる見通しであります。厚生労働省は、製薬会社に、過去禁忌対象にしている薬の添付文書の改訂を行うように通知する予定です。

この事例が、どんどん進めば、他の薬についても安全性を確認できれば、明るい未来がまっています。

そもそも禁忌薬がどのようなもの?

禁忌薬とは、手術などを行い現在の治療している人にや特定の病気、そして妊娠中などに、場合により処方することができないお薬を禁忌薬と言います。薬と薬を服用することで、体が耐えきれず副作用など、時には死に至らす場合もあります。

このようなことにならないように、予め、危険が予測される薬を禁忌薬としています。

(例)
妊娠中の女性
特定の病気を持つ人
また別の種類の薬を飲んでいる人

薬には、大きな力がある代わりに、間違えて飲んでしまうと死に至る場合もあるので、問診にはきっちりと答えることにして下さい。

禁忌薬にはどんな種類があるの?

禁忌薬にもたくさんの種類があるなかで、『病気禁忌薬』、『アレルギー禁忌薬』、『併用禁忌薬』、『妊婦禁忌薬』の4つは覚えておいた方がいいでしょう。

病気禁忌薬とは

ある特定の病気と闘病している場合や、過去の病歴によって使用できない薬のことを指します。例えば、緑内障であれば「抗コリン薬」は禁忌になります。

緑内障などはよく聞く病気ですが、もし使用してしまった場合、その病気をさらに悪化させたり、副作用がきつく目が見えなくなってしまうかもしれません。

アレルギー禁忌薬とは

近年アレルギーを患っている方が大変多くみられます。厚生労働省が定めている特定を使用してしまうとたちまち、アナフィラキシーショックなどを引きし、血圧の低下や意識障害などを引き起こします。

場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。

併用禁忌薬とは

併用禁忌薬は、文字通り、いくつか一緒に薬を飲んでしまうことです。食べ合わせと同じく、飲み合わせの悪いお薬を使用してしまうと、作用が弱まったり、副作用が強く出てしまいます。

予め、併用を禁止することで、身体に負担なく薬の効果を十分に発揮させるためです。

妊婦禁忌薬とは

今回問題になっているのは、妊婦禁忌薬についてですよね。妊娠するということは、お腹の中に新しい生命が宿るということです。妊娠中には、薬だけでなくあらゆる食べ物に関しても気をつけなければなりません。

妊娠の可能性がある女性が禁忌薬を服用することで、子どもの発育不良や流産、奇形など様々な症例がでたりします。しかし、妊婦禁忌薬となっていますが、実際に服用して、子どもの発育不良や流産、奇形などの症例が出ない場合もあります。

まとめ

禁忌薬といっても、たくさんの薬がありますね。しかし、一概に症例がでるとも限りません。今回の改正は、実際に症例が出ない薬を「安全性を確実に確かめることができた場合」投与できることにしていくということです。

この改正により、妊娠を避けていた女性にも大きな可能性を見出すことになります。くれぐれも、薬は医師の指示のもと正しい飲み方をして下さい。

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