医療倫理に関する用語|余裕があれば確認したい用語(3-4)

Author:看護予備校KAZアカデミー

時間

リビング・ウィル

リビング・ウィルとは、自分が将来、病気などで意思を伝えられなくなった時に備えて、延命治療などについての希望を前もって示しておくことです。本人の意思を尊重した医療やケアにつなげるために大切な考え方です。

アドバンス・ディレクティブ

アドバンス・ディレクティブとは、将来、自分で判断したり意思を伝えたりすることが難しくなった時に備えて、どのような医療やケアを受けたいかを前もって示しておくことです。事前指示とも呼ばれます。本人の意思を医療者や家族が確認する手がかりになります。

DNAR

DNARとは、心臓や呼吸が止まった時に、心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生を行わないという考え方です。ただし、すべての治療をしないという意味ではありません。本人の意思、家族の思い、病状をもとに、医療者が慎重に判断する必要があります。

倫理委員会

倫理委員会とは、医療や研究の中で、命や人権に関わる難しい問題について話し合い、適切な判断を支える組織のことです。治療方針の判断が難しい場合や、患者の権利を守る必要がある場合などに関わります。

輸血拒否

輸血拒否とは、患者が宗教上の理由や自分の考えによって、輸血を受けないと意思表示することです。医療者は命を守ることを大切にしながらも、患者の自己決定権や信念を尊重する必要があります。医療倫理の中でも判断が難しい問題の一つです。

ターミナルセデーション

ターミナルセデーションとは、終末期の患者が強い痛みや苦しさを抱えている時に、薬を使って意識を落ち着かせ、苦痛を和らげる医療的な対応のことです。死を早めることが目的ではなく、耐えがたい苦痛を軽くすることを目的とします。本人や家族への説明が大切です。

バイオエシックス

バイオエシックスとは、生命倫理のことです。医療、命、出産、死、遺伝子、臓器移植などに関わる問題について、何が人として大切な判断なのかを考えます。医療技術が進むほど、命や人権について慎重に考えることが求められます。

人工妊娠中絶

人工妊娠中絶とは、妊娠を継続することが難しい場合に、医学的な方法で妊娠を終わらせることです。女性の心身の状態、生活背景、胎児の命、家族の状況など、さまざまな問題が関わります。医療者には、本人の気持ちを尊重しながら支援する姿勢が求められます。

ヒポクラテスの誓い

ヒポクラテスの誓いとは、医師として命を大切にし、患者のために誠実に医療を行うことを示した古くからの誓いです。現代の医療でも、患者を傷つけないこと、秘密を守ること、患者の利益を考えることなど、医療倫理の基本につながる考え方です。

インシデント

インシデントとは、医療事故につながる可能性があった出来事のことです。たとえば、薬を間違えそうになった、患者を取り違えそうになったなど、実際に大きな被害が出なかった場合も含まれます。医療現場では、インシデントを共有し、同じミスを防ぐことが医療安全につながります。

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