前回は文字が含まれている放物線は
右に左にとフラフラしていることを学びましたね。
もう一度グラフの動きを見ておきましょう。
このような式の場合、解っていることは、
「放物線の向き」と「y = 1」そして軸が「X = a」
でしたよね。
そこで今回は、このグラフに
範囲が決められている場合どのような動きになるのか!?
それを勉強していきます。
範囲ごとに放物線の値を求めよう。
この問題は、
(1≦x≦3)の間であれば最小値はどうなるのか!?
それを聞いていますよね。
それでは、まず一番左端にある紫色の放物線の場合
どのようになるのかを説明します。
聞かれている(1≦x≦3)の範囲に薄く色を塗っておきますね。
とその前に、
軸はどこでしたか!?
そうです。
X=a
でしたよね。
これは常に意識しておいて下さい。
それでは、この紫色の放物線の最小値の場所を探してみましょう。
わかりますか!?
この青色の点の部分ですよね。
よく勘違いするのが、
最小値or最大値 = 頂点
と思ってしまう人もいますが、
それは範囲が指定されていない場合です。
なので、今回のこの紫の放物線の最小値は、
このようになります。
X=1の時、軸のaが常に1よりも小さいが大切です。
では次にオレンジ色の放物線のことを考えてみましょう。
どうやら、このオレンジ色の放物線の場合、
(1≦x≦3)の間であれば頂点が最小値のようです。
なので、
1≦x≦3の時は軸は常にX=aになりことが重要です。
最後に、緑色の放物線を見てみましょう。
どうやら、この緑色の放物線の場合、
X=3の時、が最小のようです。
なので、
このようになります。
X=3の時、軸のaは常に3よりも大きいことを理解することが大切です。
つまり、
この2次関数の問題の場合は、
3つの答えを書かなければなりません。
これを場合分けと言います。
場合によって答えを分けて下さいね。って感じですよね。
ちょっと難しかったですよね。
この問題は看護受験生の大きな壁となる部分でもあります。
これがしっかりと理解できた時には、
2次関数で理解できない問題はないでしょう。
◆ 看護受験の必須 二次関数を完璧に理解できる解説集 ◆
- Q1.2次関数とは
- Q2.グラフの見分け方のコツ
- Q3.グラフを書き方
- Q4.定義域・値域(1)
- Q5.定義域・値域(2)
- Q6.関数f(x)とは?
- Q7.上に凸と下に凸の見分け方。
- Q8.y=ax^2+qの「q」って何?
- Q9.y=a(x-p)^2の「p」って何?
- Q10.「p」と「q」が放物線の頂点。
- Q11.平方完成って何?
- Q12.平方完成の応用編
- Q13.放物線の平行移動①
- Q14.放物線の平行移動②
- Q15.象限って何?
- Q16.最大値・最小値って何?
- Q17.最大値と最小値の範囲を見極めよ①<
- Q18.最大値と最小値の範囲を見極めよ②
- Q19.軸に文字を含む場合の最大値と最小値①
- Q20.軸に文字を含む場合の最大値と最小値②
- Q21.軸に文字を含む場合の最大値と最小値③
- Q22.共有点の求め方
- Q23.判別式を使いこなそう。
- Q24.放物線とx軸が「異なる2点で交わる」問題。