今回のテーマは:
𝑦 = 𝑎(𝑥 – 𝑝)² + 𝑞
この式をもとに、グラフを書く方法を学んでいきます。
おさらいから!
前々回は「𝑞」について学びましたよね。
▶ 𝑞 は 𝑦軸方向にグラフを動かす数字でした。
前回は「𝑝」について学びました。
▶ 𝑝 は 𝑥軸方向にグラフを動かす数字でした。
今回のポイント:「𝑝」と「𝑞」がそろっている式!
今回の式は、「𝑝」と「𝑞」の両方が入っている形です。
つまり、グラフの頂点(グラフの一番高い・低い点)が式を見るだけで分かるようになっています。
ポイント!
𝑦 = 𝑎(𝑥 – 𝑝)² + 𝑞
この形なら、頂点は:(𝑥,𝑦) = (𝑝,𝑞)
では、例題を見てみましょう!
𝑦 = (𝑥 – 2)² + 1
下記に従ってグラフを書いてみましょう。
ステップ①:式から頂点を読み取る
「𝑝」は「2」(符号を逆に見ます!)
「𝑞」は「1」
だから、頂点は:(2,1)になります。
ステップ②:グラフの「軸」を書く
2次関数は左右対称なので、
グラフの中心となる「軸」を先に引きます。
軸は、𝑥 = 2
ステップ③:頂点の点をとる
式からわかった頂点 (2,1) に点を打ちましょう。
ここが放物線の「てっぺん」または「谷」です。
ステップ④:「𝑥」に「0」を代入して、もう一つ点を出す
𝑦 = (0 – 2)² + 1
𝑦 = 4 + 1
𝑦 = 5
だから、点 (0,5)をとります。
ステップ⑤:左右対称の点もとる
軸(𝑥 = 2)をはさんで、もう片方に、同じ高さの点ができます。
(0, 5) の対称な点は → (4,5)
ステップ⑥:放物線をなめらかにつなぐ
頂点 (2, 1)
左の点 (0, 5)
右の点 (4, 5)
この3つをなめらかに曲線でつなげば、完成です!
今日のまとめ
✅「𝑝」と「𝑞」の数字が、そのままグラフの頂点になる!
✅頂点:(𝑝,𝑞)
✅𝑥に値を代入して点を取り、左右対称な点も使って放物線を描く
この形の2次関数は、看護入試でよく出ます!
◆ 看護受験の必須 二次関数を完璧に理解できる解説集 ◆
- Q1.2次関数とは
- Q2.グラフの見分け方のコツ
- Q3.グラフを書き方
- Q4.定義域・値域(1)
- Q5.定義域・値域(2)
- Q6.関数𝑓(𝑥)とは?
- Q7.上に凸と下に凸の見分け方。
- Q8.𝑦 = 𝑎𝑥² + 𝑞 の「𝑞」って何?
- Q9.𝑦 = 𝑎(𝑥 - 𝑝)² の「𝑝」って何?
- Q10.𝑦 = 𝑎(𝑥 - 𝑝)² + 𝑞 :「𝑝 , 𝑞」は放物線の頂点。
- Q11.平方完成って何?
- Q12.平方完成の応用編
- Q13.放物線の平行移動①
- Q14.放物線の平行移動②
- Q15.象限って何?
- Q16.最大値・最小値って何?
- Q17.最大値と最小値の範囲を見極めよ①<
- Q18.最大値と最小値の範囲を見極めよ②
- Q19.軸に文字を含む場合の最大値と最小値①
- Q20.軸に文字を含む場合の最大値と最小値②
- Q21.軸に文字を含む場合の最大値と最小値③
- Q22.共有点の求め方
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- Q24.放物線とx軸が「異なる2点で交わる」問題。
