看護・医療系小論文の解答例|54.人間の強さについて

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「人間の強さについて」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

今回は下記のような構成で小論文を作成しました。

導入

・昔からの物語や伝説を取り上げ、そこでの英雄の強さの表現を紹介。
・現実の強さの定義が物語と異なることを前提とし、人間の真の強さについての問いを提示。

肉体的な強さの視点

・肉体的な強さを大切に思う人たちの意見を取り上げる。
・特に陸上競技や物理的労働の場面での価値観を例に挙げる。

精神的な強さの視点

・マララ・ユスフザイの実例を取り上げ、心の強さを説明。
・精神的な強さが日常の問題や困難を乗り越える際に心の強さの必要性。

結論

・人間の真の強さは精神的な耐性であるとの結論を述べる。

お題:人間の強さについて(800字)

【解答例】

様々な文化や歴史を通じて、私たちの祖先は多くの物語や伝説を生み出してきた。これらの物語の中心には、驚異的な強さの肉体を持つ英雄が登場することが多い。彼らは巨人や獣、または天候や環境といった自然の力と戦い、その強さを表してきた。これらの物語は古来から現代に至るまで人々に愛され続け、数々の教訓や価値観を伝えている。だが、現実世界での強さの定義は、そうした物語とは大きく異なるものである。では、人間の真の強さと言えるものは果たして何なのだろうか。

肉体的な力こそがやはり人間の強さであると捉える人々がいるのも確かである。彼らは、人間がその筋肉を生かし、速く走り、時には自身を超える重量の物を持ち上げる能力を高く評価する。こうした意見は特に陸上競技、あるいは物理的な労働を要求される職場での価値観としてよく見られるものである。しかし私は、人間の本当の強さは、逆境に立ち向かい、困難を乗り越える精神的な耐性であると考える。

例えば、女性の教育の権利を求めてパキスタンで活動したマララ・ユスフザイは、その活動がタリバンによって危険視され、銃撃されるという痛ましい経験をした。それにもかかわらず、彼女はその後も信念を持って自らの活動を継続したのである。そして、彼女の努力は2014年、ノーベル平和賞という形で世界から評価されるに至った。このような強さは、単に肉体的な力でのみ得られるものではなく、情熱や信念、自らの価値観に基づいて行動する勇気といった精神面の強さから来るものである。また、精神的な強さは、日常生活の中で直面するさまざまな困難や課題に対しても大きな役割を果たしている。精神面での強さが無ければ、私たちはストレスやプレッシャー、対人関係のトラブルなど、日々経験する問題を乗り越えることはできない。

以上より、人間の真の強さは、過酷な状況を乗り越えることのできる精神的な耐性であると私は考える。

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