医療系小論文の解答例|52.真の豊かさについて

Author:看護予備校KAZアカデミー

2023年 第4回〆切まで
59 days 17 hours 54 minutes 24 seconds

医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。

是非参考にして下さい。

今回の医療系小論文の解答例は「真の豊かさについて」です。

このテーマの小論文を書く上で下記のことを頭に入れておきましょう。

豊かさの定義と多面的な側面の考察

豊かさが物質的な富だけでなく、精神的な満足や人間関係、健康など、さまざまな側面を含むことを説明します。

物質的な富と幸福の関係

物質的な富が幸福とどのように関連するのか、例えば消費の追求が一時的な満足感をもたらすが、持続的な幸福には限界があることを考察します。

精神的な満足と自己成長

内面的な充足感や自己成長が真の豊かさにどのように寄与するのかを示し、自己実現や情熱の追求の重要性について考えます。

人間関係と共感

深い人間関係や他者への共感が真の豊かさの要因であることを強調し、愛情やサポートの価値について論じます。

環境への配慮と持続可能な生活

地球環境への配慮や社会貢献が豊かな生活の一環としてどのように結びつくのかを考え、持続可能な生活の重要性に触れます。

価値観の再評価とバランスの取り方

物質的な追求だけでなく、価値観や時間の使い方を見直し、バランスの取れた生活が真の豊かさを築く手段であることを述べます。

個人的な洞察や経験

自身の体験や考えを通じて、真の豊かさを感じた瞬間や気づき、他人の喜びや幸せを共有した経験を交えることで、テーマを具体的に説明します。

≪まとめ≫
「真の豊かさについて」の小論文は、単なる物質的な富や快楽の追求だけではなく、内面の充実感や深い人間関係、自己成長、社会への貢献など、多面的な側面によって築かれるものです。

物質的な豊かさと精神的な満足をバランス良く結びつけ、自己と向き合いながら他者とのつながりを大切にし、環境への配慮を忘れずに生きることが、本当の意味での豊かさを実現する道かもしれません。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。

お題:真の豊かさについて(800字)

【解答例】

現代社会においては、多くの人々が経済的成功や資産の蓄積を豊かさの指標として捉えている。しかし、この考え方は必ずしも正しいとは限らない。経済的な成功は確かに生活の質を向上させる要因の一つではあるが、それだけが豊かさを意味するわけではないからである。では、社会の発展や技術の進化が豊かさの基準を変え続ける中で、真の豊かさとは一体何なのだろうか。

真の豊かさは、内的なものと外的なもののバランスから成る、と考える人々もいる。世間一般と比べて経済的にさほど恵まれているとは言えないにも関わらず、家族との絆や自身を支える友人たちの存在によって、「自分は恵まれた人生を送っている」と答える人々がその例である。経済状況のような外的な要因、そして、個人の価値観の尊重のような内的な要因はどちらも重要なものであり、どちらが優れているかを決めることは出来ない、という意見も確かにあるだろう。だが、真の豊かさを得るために必要なのは、内的な豊かさ、もっと言えば、精神的な豊かさであると私は考える。

仮に金銭的に恵まれ、物質的には何も困ることのない状態であったとしても、心の平穏や人間関係の充実など、内的な豊かさが満たされていなければ、豊かな生活を送れているとは言えない。実際、衣食住に関しては何不自由なく生活できる環境にある人であっても、日常的に他者と関わる機会がなければ、鬱病を始めとした精神疾患にかかってしまうことも珍しくない。

また、自然環境や地域社会との繋がり、美しい風景や絵画に触れる経験なども人生を豊かにする上で重要なものである。個人の人格は、周囲の環境や人々、芸術作品等に触れることで形成されていくものであり、そうした経験がなければ、自身の価値観を形成することも出来ないからである。

以上より、真の豊かさとは、外的、物質的に恵まれていることではなく、内的、精神的に恵まれていることであると私は考える。

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