
医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「感染症にかかった人への配慮について」です。
コロナウイルスは、少し落ち着きつつありますが、直近の話題は出題される傾向が高いです。
小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:感染症にかかった人への配慮について(800字)
【解答例】
新型コロナウイルスの流行により、私たちの日常生活は大きく変化した。そうした中で、感染症に罹患した人への配慮が、社会的に非常に重要な課題となっている。私は、罹患者の権利を社会全体で保障していくべきだと考える。
感染症罹患者が、周りの人々に感染を広げないよう注意する必要があるのは確かである。罹患者は、家庭や友人との交流の場、職場など、自分のいる場所で感染を広げる可能性がある。そのため、適切な処置を取り、周りの人々に感染を広げないよう配慮することが大切だ。しかし、罹患者が感染を理由として社会的不利益を受けることがあってはならない、と私は考える。
まず、感染症罹患者は、非罹患者と同様に人権を尊重されるべきだ。感染症への罹患は誰にでも起こりうることであり、感染症にかかること自体が責められるのは間違いである。罹患者には、偏見や差別を受けることなく一人の人間として尊重される権利がある。
さらに、感染症罹患者には、適切な医療サービスを受ける権利もある。医療従事者は、罹患者を偏見や差別なしに適切に診断し、治療する義務を有している。罹患者は、そうした医療サービスを受けることにより、早期に回復することができるのである。
また、感染症罹患者は、療養生活の中で社会的な孤立を感じたり、心理的なストレスを受けたりすることもあるだろう。その場合、精神的な支援を行う必要がある。例えば、罹患者が安心して過ごせるよう、カウンセリングサービス等の公的な支援を提供することなどが考えられる。
以上のように、感染症罹患者には、差別を受けることなく安心して療養生活を送る権利がある。社会全体が支援することで、罹患者の早期回復にも繋げることができるだろう。私たち一人ひとりが罹患者の権利を尊重し、配慮を行うことが、感染症に立ち向かえる社会を築くために重要なことであると私は考える。
