
医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「介護ロボットができたとして自分が介護ロボットの制限を決めれるなら。」です。
このテーマの小論文を書く上で求められていることは、
・介護ロボットには、どのような制限を設けるべきかについて考えること。
・介護ロボットが人々の生活に及ぼす影響について、考慮すべき点を洗い出すこと。
・制限を決めるために、どのような観点を重視するべきかについて考えること。
・自分自身が介護ロボットを使う場合、どのようなシチュエーションで、どの程度の制限が必要かについて、具体的な例を挙げて考えること。
です。
「介護ロボットができたとして自分が介護ロボットの制限を決めれるなら。」というテーマでは、介護ロボットの役割や制限について考えることが求められます。また、介護ロボットが人々の生活に及ぼす影響や、制限を決めるために考慮すべき観点について考えることが求められます。
最後に、自分自身が介護ロボットを使う場合の例を挙げ、具体的な制限を考えることが大切です。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:介護ロボットができたとして自分が介護ロボットの制限を決めれるなら。(800字)
【解答例】
高齢化社会が進む中で、介護業界の人手不足が深刻な問題となっている。そして、この問題の解決策の一つとして、介護ロボットの導入が期待されている。しかし、介護ロボットを活用するためには、ある一定の制限が必要である。私は、介護ロボットを活用するためには、プライバシー情報の保護、利用する範囲、安全性についての制限が特に必要であると考える。
まず、利用者のプライバシー情報の保護のための制限が重要である。介護ロボットは利用者の健康状態や生活情報を取り扱うため、厳重なデータ管理が求められる。個人情報の取り扱いに関する法律や規則に従い、利用者の情報が外部に漏れることがないように対策を講じるべきである。
次に、あくまで人間の補助を目的としていることを明確にするなど、利用範囲を定めておく必要がある。利用者とのコミュニケーション等、人間の介護スタッフが担当すべき業務は、ロボットではなく、今後も人間が行うようにしなければならない。介護ロボットは、身体介助や移動支援など、人間が苦手とする分野や労力の軽減を目的として活用すべきである。そのため、人間の介護スタッフとの適切な役割分担や、介護ロボットの適正な利用範囲を明確にすることが重要となる。
また、介護ロボットの安全性についても制限が必要である。例えば、故障や誤作動による事故を防ぐため、定期的なメンテナンスや点検を行い、安全基準をクリアした製品のみを使用することが求められる。さらに、緊急時に人間が適切に対処できるよう、機能停止を含めたロボットのコントロール方法についても明確にする必要がある。
以上より、介護ロボットの活用には、プライバシー情報の保護、利用範囲、安全性に関する制限が必要であると私は考える。これらの制限を適切に設定し、運用することにより、介護分野における人間とロボットの共存が実現するのである。
