
医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「デジタル技術を医療や介護、日常生活の中で生かせるとしたら。」です。
このテーマの小論文を書く上で求められていることは、
・デジタル技術を活用することで、医療や介護、日常生活にどのようなメリットや可能性があるかについて具体的に述べること。
・デジタル技術の具体的な活用例や導入事例を挙げ、その効果や利点について説明すること。
・デジタル技術の活用による課題や懸念点を考え、それらに対する対策や解決策について述べること。
・自分自身がデジタル技術を医療や介護、日常生活にどのように生かすことができるかについて考えること。
です。
「デジタル技術を医療や介護、日常生活の中で生かせるとしたら。」というテーマでは、デジタル技術の医療や介護、日常生活への影響や利点、具体的な活用例、課題や懸念点、自分自身の取り組みについて考えることが求められます。
具体的な事例や統計データを交えて説明すると、より具体性と説得力を持たせることができます。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:デジタル技術を医療や介護、日常生活の中で生かせるとしたら。(800字)
【解答例】
近年、デジタル技術の進化が目覚ましく、その影響はありとあらゆる分野に及んでいる。そのようなデジタル技術を医療、介護、そして日常生活においては、どのように生かすことができるだろうか。
まず、医療分野において、デジタル技術は患者の診断や治療の精度向上に大きく貢献することができる。既に一部の病院では、AI、人工知能を用いた画像診断技術によって、従来の手法よりも短時間で高い精度の診断結果が得られるようになってきている。今後、テレメディシンや遠隔診療が進めば、地域や時間に制約されずに医療サービスを受ける、といったことも可能になるだろう。
次に、介護分野では、デジタル技術の活用が介護者の負担軽減や利用者のQOL、つまり生活の質の向上に繋がると考えられる。IoTを活用した最先端のセンサーやモニタリングシステムを用いれば、介護者は離れた場所からでも利用者の安全や健康状態を確認することができるようになるだろう。これは、介護者が行う巡回業務等の時間の削減に繋がる。また、介護ロボットの導入が進めば、介護者の肉体的負担となる身体介助や移動支援などの業務の効率化も期待できる。
さらに、利便性という観点から、デジタル技術の導入は日常生活においても有用である。例えば、最近ではスマートフォンやウェアラブルデバイスによって、日々の健康管理や運動量の計測が容易となった。また、家庭内でのIoTの活用により、照明や空調の自動制御やエネルギー消費の最適化も可能になっている。
以上のように、医療、介護、日常生活において、診断や治療の精度向上、介護者の負担軽減及び被介護者のQOL改善、健康管理の容易化など、様々な目的でデジタル技術を生かすことができると私は考える。研究開発が進み、技術が日々発展、進化を続けていく時代だからこそ、その技術をどのように活用するのか、という応用力が重要となるのである。
