看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「患者の気持ちを考慮した医療の大切さ」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
患者の気持ちを理解する重要性
患者が病気や健康問題に直面した際に抱く不安や恐れ、希望などの気持ちを理解することがなぜ重要なのかを論じます。患者の心理的な側面を考慮せずに医療を提供すると、信頼関係や治療効果に影響を及ぼす可能性があることを示します。
患者とのコミュニケーション
患者とのコミュニケーションにおいて、聴く力や共感力を持つことの重要性について論じます。患者の意見や希望を尊重し、意思決定にも患者が参加できるような対話的なコミュニケーションがなぜ必要なのかを明確に説明します。
医療の質の向上
患者の気持ちを考慮した医療がもたらす意義について論じます。患者に寄り添った医療が信頼感を生み、治療の効果や治療中のストレス軽減につながることを示します。また、患者中心の医療が医療の質を向上させるという視点からも論じます。
実践方法や取り組み
患者の気持ちを考慮した医療を実践するための具体的な方法や取り組みについて考察します。例えば、カウンセリングの導入、情報提供の改善、患者の参加を促す仕組みの構築などが挙げられます。
倫理的な視点と課題
患者の気持ちを考慮した医療において、倫理的なジレンマや難題についても論じます。例えば、患者の希望を尊重する一方で、治療の最適性を考えるというジレンマが生じる場合などが考えられます。
お題:患者の気持ちを考慮した医療の大切さ(800字)
【解答例】
近年、医療の進歩は目覚ましく、かつて治療不可能とされていた疾患の多くが今では治療可能となっている。しかし、その一方で、患者の感情に配慮した医療の重要性が見過ごされる傾向にある。医療の科学的な面の過度な重視により、患者の心情や不安、疑問などが軽視されているというのである。このような中で私は、医療現場においては患者の意思が尊重されるべきだと考える。
患者の感情を考慮した医療の必要性に疑問を抱く人もいるのは確かである。医療は科学的なものであるのだから、医師は常に客観的な視点を持って治療にあたるべきだというのがその主張である。また、患者の感情に重点を置くことで、重要な診断や治療が遅延する可能性もあるだろう。だが、それでも私は、医療現場では患者の意思が尊重されるべきだと考える。
なぜなら、医療は単に疾患を診断し治療するだけのものではなく、患者の感情を理解し、不安や疑問を緩和する役割も果たすべきものだからである。医療行為を受ける患者にとっては、治療の結果だけでなく、その過程も重要となる。治療にあたって不安な点や疑問点を解消することで、患者は自身の状況への理解を深め、安心して治療に臨むことができるのである。
また、そのように患者の気持ちに寄り添い、患者を心理的に支えることは、患者と医療を提供する人々との間の信頼関係の強化に繋がる。医療従事者を信頼し、安心して治療を受けることにより、患者の精神的負担は軽減され、結果的に心身の回復にも良い影響が生まれることが考えられる。
よって、患者の意思を尊重した医療は、心のケアも含む包括的な治療を提供するために不可欠であると私は考える。医療従事者が患者の心情を理解し、配慮することは、患者の精神的負荷を和らげ、健康状態を保つことに繋がる。医療はただ単に疾患を治療するためのものではなく、患者の心情に寄り添うものでなければならないのである。