
医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「看護の力について」です。
このテーマの小論文を書く上で求められていることは、
・看護が持つ力が、どのように人々の生活や社会に貢献しているかについて考えること。
・看護が必要とされる背景や、看護が担う役割の重要性について考えること。
・看護が持つ力をどのように高めることができるかについて考えること。
・看護が持つ力をより広く社会に伝えるためには、どのような取り組みが必要かについて考えること。
です。
「看護の力について」というテーマでは、看護が持つ力について考えることや、その力が人々の生活や社会に与える影響や、必要性についても考える必要があります。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:看護の力(800字)
【解答例】
看護師は、医療従事者の中でも、特に患者とのコミュニケーションが重要な職業である。私は、看護師が病気や怪我で苦しんでいる患者やその家族の不安やストレスを取り除き、心の支えとなることができると考える。
医師が病気や怪我の治療を主に行うというのは確かである。医師には、患者の症状を把握し、適切な治療方針を立て、それを医療チーム全体に共有する責任がある。しかしながら、入院患者一人一人に寄り添い、日々の健康状態の変化を細かくチェックするような余裕はない場合が多い。そのような役割を担い、苦境にある患者の精神面を支えることができるのが看護師なのである。
看護師は、ただ医療行為を行うだけではなく、患者の気持ちに寄り添い、心のケアも行う立場にある。例えば、患者が不安や緊張を感じている時に、看護師が優しく声をかけたり、手を握って励ましたりすることで、患者の心の負担を軽減することができる。また、患者が自分の気持ちを話したい時には、看護師が真摯に聴き、共感することで、患者のストレスを和らげることもできる。このように、看護師は、日々病気や怪我と闘い続ける患者の精神的負担を取り除く役目を担っているのである。
また、患者に病状や治療の流れについて説明することも、看護師の重要な役割である。治療方針については、医師と患者との同意により決定されるものであるが、患者や家族が不安に思っていることや疑問に思っていることに対して、看護師が日常的に分かりやすく説明することで、安心感を与えることができる。そのためには勿論、看護師自身が病気や治療全般に関する専門知識を深めておくことや、担当の医師と普段から情報交換を行っておくことが必要となる。
以上のように看護師は、日々のコミュニケーションによって、患者やその家族の不安やストレスを取り除き、心の支えとなることができると私は考える。
