看護・医療系小論文の解答例|59.世界と日本のジェンダーギャップに関する問題

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「世界と日本のジェンダーギャップに関する問題」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

今回は下記のような構成で小論文を作成しました。

導入

・世界と日本のジェンダーギャップの状態を紹介。
・日本が世界と比べてどれほど深刻なのかを伝える意図。

日本の文化・伝統とジェンダーギャップ

・日本の文化や伝統がジェンダーギャップにどのように影響しているかを解説。
・ただ、文化や伝統だけが理由ではないことを伝える。

具体的なデータを基にした現状分析

・女性の労働参加率、役員の女性比率など、具体的な数字を出して日本のジェンダーギャップの実態を示す。

結論

・ジェンダーギャップの問題が深刻であることを再確認し、早急な対策が必要であることを締めくくる。

お題:世界と日本のジェンダーギャップに関する問題について(800字)

【解答例】

近年、多くの国々でジェンダーギャップの是正が進められている。しかし、世界的にみるとジェンダー平等が実現されている国は少ない。特に日本は、ジェンダー平等指数で低い順位を維持し続けている。企業の役員や政界の要職に占める女性の割合の低さ、賃金格差、そして家庭での役割分担など、日常の多くの場面で男女間の格差がみられる。こうした日本におけるジェンダーギャップの問題は世界の国々の中でも深刻であり、早急に解決に向けた努力を行うべきであると考える。

日本について指摘されているジェンダーギャップの一部は、旧来からの文化や伝統を背景にした独自の価値観や役割分担によるものであるという意見もある。日本の歴史や文化における男女の役割は、西洋とは異なるものが多い。それらを強制的に変えるのは、文化的背景を無視するもので、日本のアイデンティティを損なう可能性があるというのである。だが、そうした点を考慮に入れたとしても、日本におけるジェンダーギャップは大きな問題であり、改善すべきであると考える。

まず、2018年のデータによれば、日本の女性の労働参加率は70.3%で、これはOECD諸国の中でも高い部類に入る。しかし、多くの女性が仕事を持つ一方で、役職やリーダーシップのポジションに就いている女性は少ないという矛盾が生じている。例えば、日本の上場企業の役員における女性の比率はわずか5.3%である。また、2020年の世界経済フォーラムの報告によれば、日本はジェンダーギャップ指数で153カ国中121位となっている。これは経済活動や政治参加、健康や教育の指標での格差が大きいためである。このように、データで見れば日本における男女格差の問題は一目瞭然であり、男女平等を促進するための施策や取り組みが不十分であることが伺える。

以上より、日本のジェンダーギャップの問題は世界でも特に深く、速やかに対策を講じる必要があると考える。

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