医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「世界と日本のジェンダーギャップに関する問題について」です。
このテーマの小論文を書く上で下記のことを頭に入れておきましょう。
ジェンダーギャップとは?
ジェンダーギャップとは、男性と女性の間での機会や権利、待遇の不均衡を指す言葉であり、社会全体の進歩や発展において重要な課題となっています。
日本の状況は?
世界的にもジェンダーギャップの是正が求められている一方で、日本は多くの先進国に比べてジェンダーギャップが大きいと指摘されています。特に、経済活動への参加やリーダーシップのポジションでの女性の割合が低いのは大きな問題点となっています。
どうすればよい?
1. 教育: 男女平等の価値観を養うために、幼少期からの教育でジェンダー平等に関する知識や意識を育む。
2. 職場の改革: 女性のキャリア形成をサポートする制度や、男性の育児参加を促す制度を推進。フレックスタイムやテレワークの導入も効果的。
3. 政策の導入: 女性の政治参加を促進するためのクォータ制の導入や、女性の健康や権利を守るための政策を推進。
4. 啓発: ジェンダーギャップの問題点を広く知らせ、意識向上を図る。
まとめ
ジェンダーギャップの是正は、個人の権利や機会の平等だけでなく、社会全体の発展や多様性の尊重にも繋がります。看護の現場でもこの問題は無視できないため、積極的に取り組む必要がある。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:世界と日本のジェンダーギャップに関する問題について(800字)
【解答例】
日本について指摘されているジェンダーギャップの一部は、旧来からの文化や伝統を背景にした独自の価値観や役割分担によるものであるという意見もある。日本の歴史や文化における男女の役割は、西洋とは異なるものが多い。それらを強制的に変えるのは、文化的背景を無視するもので、日本のアイデンティティを損なう可能性があるというのである。だが、そうした点を考慮に入れたとしても、日本におけるジェンダーギャップは大きな問題であり、改善すべきであると私は考える。
まず、2018年のデータによれば、日本の女性の労働参加率は70.3%で、これはOECD諸国の中でも高い部類に入る。しかし、多くの女性が仕事を持つ一方で、役職やリーダーシップのポジションに就いている女性は少ないという矛盾が生じている。例えば、日本の上場企業の役員における女性の比率はわずか5.3%である。また、2020年の世界経済フォーラムの報告によれば、日本はジェンダーギャップ指数で153カ国中121位となっている。これは経済活動や政治参加、健康や教育の指標での格差が大きいためである。このように、データで見れば日本における男女格差の問題は一目瞭然であり、男女平等を促進するための施策や取り組みが不十分であることが伺える。
以上より、日本のジェンダーギャップの問題は世界でも特に深く、速やかに対策を講じる必要があると私は考える。
