看護・医療系小論文の解答例|52.真の豊かさについて

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「真の豊かさについて」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

今回は下記のような構成で小論文を作成しました。

導入部

● 現代社会における一般的な豊かさの定義を説明する(経済的成功や資産蓄積)。
● 豊かさの概念に疑問を投げかけ、真の豊かさの探求をテーマにすることを明らかにする。

段落2(真の豊かさの定義)

● 真の豊かさに対する一般的な見方(内的なものと外的なもののバランス)を提示する。
● 社会的・経済的地位に関わらず、人々が感じる豊かさの実例を用いて、豊かさの多面性を表現する。

段落3(内的豊かさの重要性)

● 内的な豊かさ、特に精神的な豊かさの重要性を主張する。
● 物質的な豊かさだけでは不十分である理由を、具体的な社会問題(例えば精神疾患)を挙げて説明する。

段落4(豊かさの広範な要素)

● 精神的な豊かさに寄与する要素(自然環境、地域社会、芸術など)を紹介する。
● これらの要素が個人の成長や価値観形成にどのように影響するかを説明する。

段落5(結論)

● 真の豊かさは物質的なものではなく、精神的な充実にあると結論づける。
● 豊かな人生を送るためには内面を磨くことの重要性を強調する。

お題:真の豊かさについて(800字)

【解答例】

現代社会においては、多くの人々が経済的成功や資産の蓄積を豊かさの指標として捉えている。しかし、この考え方は必ずしも正しいとは限らない。経済的な成功は確かに生活の質を向上させる要因の一つではあるが、それだけが豊かさを意味するわけではないからである。では、社会の発展や技術の進化が豊かさの基準を変え続ける中で、真の豊かさとは一体何なのだろうか。

真の豊かさは、内的なものと外的なもののバランスから成る、と考える人々もいる。世間一般と比べて経済的にさほど恵まれているとは言えないにも関わらず、家族との絆や自身を支える友人たちの存在によって、「自分は恵まれた人生を送っている」と答える人々がその例である。経済状況のような外的な要因、そして、個人の価値観の尊重のような内的な要因はどちらも重要なものであり、どちらが優れているかを決めることは出来ない、という意見も確かにあるだろう。だが、真の豊かさを得るために必要なのは、内的な豊かさ、もっと言えば、精神的な豊かさであると私は考える。

仮に金銭的に恵まれ、物質的には何も困ることのない状態であったとしても、心の平穏や人間関係の充実など、内的な豊かさが満たされていなければ、豊かな生活を送れているとは言えない。実際、衣食住に関しては何不自由なく生活できる環境にある人であっても、日常的に他者と関わる機会がなければ、鬱病を始めとした精神疾患にかかってしまうことも珍しくない。

また、自然環境や地域社会との繋がり、美しい風景や絵画に触れる経験なども人生を豊かにする上で重要なものである。個人の人格は、周囲の環境や人々、芸術作品等に触れることで形成されていくものであり、そうした経験がなければ、自身の価値観を形成することも出来ないからである。

以上より、真の豊かさとは、外的、物質的に恵まれていることではなく、内的、精神的に恵まれていることであると私は考える。

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