看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「地球温暖化について」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
今回は下記のような構成で小論文を作成しました。
導入部
● 地球温暖化は深刻な問題で、その主な原因は人間の活動によるものであると説明する。
個人の対策の限界
● 個人の努力も大切だが、それだけでは不十分であるとの見解を示す。
国際協定の効果
● パリ協定などの国際的な取り決めが温室効果ガス削減に一定の効果をもたらしていると述べる。
国家レベルでの対応の必要性
● 地球温暖化による影響は国家レベルで起きており、個人を超えた対応が必要であると強調する。
結論
● 温室効果ガスの削減は国際的な取り決めを強化することが有効であると結論づける。
お題:地球温暖化について(800字)
【解答例】
地球温暖化は、現代社会が直面する深刻な問題の1つであり、世界中でその対策が求められている。地球温暖化の主な原因は、人間活動による二酸化炭素などの温室効果ガスの排出である。工業化や自動車の普及、森林破壊などにより、大量の温室効果ガスが大気中に放出され、その結果、地球の気温が上昇し、様々な環境問題が引き起こされている。私は、温室効果ガスの削減のためには、国民一人ひとりに呼びかけるより、国際的な取り決めを強める方が良いと考える。
個人による温室効果ガス削減のための心がけや対策を喚起することも勿論効果がないわけではない。エコドライブやエネルギーの節約、リサイクルなどの環境に配慮した活動を行う人が増えれば増えるほど、国全体としての二酸化炭素等の排出量は減っていくだろう。だが、それよりも国家間で削減に向けての取り組みを強化する方が良いと私は考える。
これまでも、パリ協定などの国際的な枠組みを通じて、各国は温室効果ガスの削減目標を設定し、具体的な対策を講じてきた。その結果、目標通りではないにしても、世界全体での気温の上昇を緩やかにすることができている。今後も同様に世界的な取り決めを行っていくことで、温室効果ガスの削減を進めることができると考えられる。
また、地球温暖化の問題が及ぼす影響は、個人レベルではなく国家レベルのものである。例えば、気候変動により世界各地で洪水や干ばつ、台風などの自然災害が増加し、人々の生活や経済活動に深刻な影響を与えている。海面の上昇や氷河の融解、生態系の変化なども地球温暖化の影響である。こうした変化には、国、さらには世界全体で連携して早急に対応する必要があり、個人の意志に任せていては被害が拡大する一方である。
よって、地球温暖化の主な原因である温室効果ガスの削減については、個人に対する呼びかけより国家間の国際的なルール作りを推進する方が良いと私は考える。