看護・医療系小論文の解答例|20.介護ロボットができたとして自分が介護ロボットの制限を決めれるなら。

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「介護ロボットができたとして自分が介護ロボットの制限を決めれるなら」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

テーマの理解

・介護ロボットの役割とは何か。
・なぜ制限を設ける必要があるのか。

具体的な制限の提案

・どのような制限を設けるか。例:身体的接触の程度、プライバシーの保護、意思疎通の手段など。
・それぞれの制限がもたらすメリット・デメリット。

背景知識の持ち込み

・現在の技術動向や社会の背景。
・介護の現場でのニーズや問題点。
・他国や他分野でのロボット利用の先例。

倫理的・社会的側面

・人の代わりにロボットが介護をすることの倫理的問題。
・ロボットを利用することで生じる社会的変化や影響。

結論

・自身の意見や考えをまとめる。
・未来の展望や希望するシナリオの提示。

上記のテーマに沿って書く上で重要なこと:

客観性: あくまで自分の意見や考えを述べる際でも、根拠や論理に基づく情報を提供することで、説得力を持たせる。

深堀り: 単に制限を挙げるだけでなく、その制限がなぜ必要なのか、どんな影響が考えられるのかを深く考察する。

感受性: 介護は人間の感情や心の側面も大きく関わるものなので、冷徹な技術論述だけでなく、人の心や感情に寄り添った視点も持つことが大切。

情報の更新: 2023年以降の最新の技術や社会動向に関する情報も取り入れることで、現実感を持たせる。

≪まとめ≫
介護ロボットの導入や制限の議論は、技術的な進展と人の感情や倫理が交錯する複雑なテーマです。そのため、多角的にアプローチし、様々な視点からの考察を行うことが求められます。

お題:介護ロボットができたとして自分が介護ロボットの制限を決めれるなら。(800字)

【解答例】

高齢化社会が進む中で、介護業界の人手不足が深刻な問題となっている。そして、この問題の解決策の一つとして、介護ロボットの導入が期待されている。しかし、介護ロボットを活用するためには、ある一定の制限が必要である。私は、介護ロボットを活用するためには、プライバシー情報の保護、利用する範囲、安全性についての制限が特に必要であると考える。

まず、利用者のプライバシー情報の保護のための制限が重要である。介護ロボットは利用者の健康状態や生活情報を取り扱うため、厳重なデータ管理が求められる。個人情報の取り扱いに関する法律や規則に従い、利用者の情報が外部に漏れることがないように対策を講じるべきである。

次に、あくまで人間の補助を目的としていることを明確にするなど、利用範囲を定めておく必要がある。利用者とのコミュニケーション等、人間の介護スタッフが担当すべき業務は、ロボットではなく、今後も人間が行うようにしなければならない。介護ロボットは、身体介助や移動支援など、人間が苦手とする分野や労力の軽減を目的として活用すべきである。そのため、人間の介護スタッフとの適切な役割分担や、介護ロボットの適正な利用範囲を明確にすることが重要となる。

また、介護ロボットの安全性についても制限が必要である。例えば、故障や誤作動による事故を防ぐため、定期的なメンテナンスや点検を行い、安全基準をクリアした製品のみを使用することが求められる。さらに、緊急時に人間が適切に対処できるよう、機能停止を含めたロボットのコントロール方法についても明確にする必要がある。

以上より、介護ロボットの活用には、プライバシー情報の保護、利用範囲、安全性に関する制限が必要であると私は考える。これらの制限を適切に設定し、運用することにより、介護分野における人間とロボットの共存が実現するのである。

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