みなさんこんにちは、「看護予備校のKAZアカデミー」です。
今回は「形式主語と意味上の主語」について説明します。
この授業で絶対に覚えて欲しいラインアップは、
◆ 形式主語と意味上の主語 ◆
それでは早速やっていきましょう。
形式主語について
形式主語とは、長い不定詞の主語を「It」に置き換え、置き換えた主語を後ろにもっていくことです。
但し、この場合の「It」は「それは」と訳しません。
それでは例文を見てみましょう。
・音楽を聞くことはとても楽しいです
To listen to music is a lot of fun.
一般的には上記のように英文を作ります。しかし、主語が
「To listen to music」と長い場合、形式主語の「It」に置き換えることができます。
形式主語に置き換えた英文は、
It is a lot of fun to listen to music.
になります。
不定詞の意味上の主語について
不定詞の意味上の主語とは、不定詞(to +動詞の原形)に対する主語のことです。
次の例文で、意味上の主語を探してみましょう。
次の英文を読んで意味上の主語を探せ。
It was easy for them to answer the question.
(彼らにとってその質問に答えることは簡単でした。)
問題文から、「彼らにとって」→「答える」は「彼らが」→「答える」ということがわかります。
従って「to answer」に対する主語は、「for them」になります。
主語と言えば、「~は/が」のイメージが強いですが、不定詞には意味上の主語があることを覚えておきましょう。
それでも、例題を解いてみましょう。
次の英文を読んで意味上の主語を探せ。
It was kind of him to tell me the way to the bank.
(彼は親切にも私に銀行までの道を教えてくれました。)
「教えた」のが「彼」だということがわかります。
従って、「to tell」に対する主語は、「of him」です。
答え. of him
for 人 / of 人の違い
形式主語を使った英文では、「for 人」や「 of 人」が使われます。
使い分けは、
「It is/was ■■■ to do ~」の「■■■の形容詞の部分」が、
人の性質 → 「of 人」
それ以外 → 「for 人」
を使います。
「人の性質の形容詞」を挙げると、
単語 | 意味 |
---|---|
polite | 礼儀正しい |
kind | 親切な |
nice | 親切な |
gentle | 優しい |
honest | 正直な、誠実な |
wise | 賢明な |
patient | 我慢強い |
rude | 無礼な |
foolish | 愚かな |
strict | 厳格な |
shy | 恥ずかしがりの |
scary | 怖そうな |
などがあります。
「for 人」や「 of 人」の違いは、文法問題でよく出題されるので必ず覚えておきましょう。
これで今回の説明を終わります。