小論文の配点と文章構成|小論文の書き方講座(その3)

Author:看護予備校KAZアカデミー

時間

小論文の配点の方法は、

看護学校によって異なる

採点者によっても左右される

ことを覚えておきましょう。

項目ごとに配点が決まっている配点方法

内容 点数
タイトルの正確 16点満点
内容の独創性 28点満点
論旨(段落構成) 28点満点
文章表現 16点満点
漢字・仮名遣い 12点満点

合計100点満点で、

最後に、文字数を達成していなければ、

95%以上:減点なし
90%以上:6点減点
89%以下:9~15点減点

減点されます。

基礎点から加点・減点していく配点方法

文字数 点数
0~400文字 0点
560~640 50点満点
641~720 70点満点
721~800 80点満点
801文字~ 0点

初めに文字数だけで、全体の持ち点を決めます。

「0~400文字」や「801文字~」では、0点スタートになります。

小論文で文字数が必要と言われる理由この部分です。

採点者にストレスを与えないためには文章構成から。

よい配点をしてもらうには、

問題提起 → 意見提示 → 論拠提示 → 結論

4部の構成にするべきです。

問題提起(序論)とは

・与えられた設問に対して問題点を見つけ出し、論文のテーマと結論を決める。

小論文を書く前に作文との違いを知ろう。|小論文の書き方講座(その1)

上記で書いた「テーマ イチゴについて」の小論文をもとに説明しますが、

苺は味も去ることながら栄養価が非常に高く人気の果物である。ただし栄養価が高いからと言っていくらでも食べて良いわけではない。今回は1日あたりの苺の適切な摂取量について考える。

意見提示(本論①)論拠提示(本論②)とは

・決めたテーマに対する自分の意見を述べる。

・自分の意見を掘り下げ、自分の意見を証明するための体験談や客観的な事実、データを提示し、論理を展開していく。

苺には、みかんやグレープフルーツの2倍のビタミンCが含まれており、100gあたりのビタミンCの含有量は62mg程度である。厚生労働省によると1日当たりのビタミンCの平均摂取推奨量は成人男性で90mg(成人女性で75mg)なので、1日あたり成人男性は苺を145g(成人女性で120g)まではビタミンC摂取という観点では食べて良いことになる。ただし、それ以上の苺を食べると苺に含まれるキシリトールの影響で腹痛や下痢などの症状が出ることがあるから注意が必要である。

結論とは

・もう一度自分の意見と結論を述べて、締めくくる。

以上より、一般的な大きさの苺一粒を約20gとすると、成人男性は一日7個まで、成人女性は6個までが良いと考えられる。
気を付けること。

汚い字で書くのも採点者に大きなストレスを与えてしまうのでNGです。

まとめ

配点をつけるのは、機械ではなく、人間です。学校によって配点の仕方はことなりますが、採点者にストレスを与えない文章を工夫をしましょう。

今回は「小論文の配点と文章構成」について説明してきました。次回は、「減点されないために気を付ける部分について」みていきます。

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