看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「他人を励ます言葉の意図と受け取りのギャップ」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
今回は下記のような構成で小論文を作成しました。
導入
・励ます言葉の背後の考えと、それがどう受け取られるかの問題提起。
社交辞令の考え方
・励ます言葉を形だけのものとして受け取る人の存在に触れる。
具体的な例の提示:
・子供の試験の例。
・職場でのアドバイスの例。
・同じ言葉でも受け取り方が変わることを強調。
結論
・励ます言葉を使うとき、どう受け取られるかを気を付けるべきだと結びつける。
お題:他人を励ます言葉の意図と受け取りのギャップ(800字)
【解答例】
私たちが他人に励ましの言葉をかける際、その背後には実に様々な意図がある。例えば、友人が困難な状況に立たされている時、彼らが前向きな気持ちになれるよう助けたいと考えるだろう。しかし、そのような意図と実際に受け取られる意味との間には、時として大きなギャップが存在することもある。他人に励ましの言葉をかける場合、その言葉を相手がどう受け取るかということを十分に考慮する必要があると考える。
他人からの励ましの言葉を単なる社交辞令として受け取り、そこに含まれる意図については気にしない、という人もいるだろう。彼らは、そうした言葉を心の底からのものではなく、ただの形式的なものだと考えているのである。だが多くの場合、励ましの言葉は、受け取る側の状況によってその意味合いが大きく変化するものであるため、注意して使わなければならないと考える。
例えば、子供が試験で低い点数を取った時、母親が「次は良い点数が取れるように頑張ろう」などと声をかけることはよくあるだろう。母親としては、子供への愛情と期待を示しているつもりであったとしても、もしその子供がずっと良い点数が取れずにいるような状態だった場合、子供にとっては重荷となる可能性がある。別の例として、職場で上司が部下に「やり方を変えてもっと効率的に作業を勧められるようにしよう」と伝えるような場面があるとする。部下はそれを指示や助言として受け取るかもしれないが、過去の失敗を繰り返していた場合、非難として受け取ることもある。このように、励ます言葉の効果や受け取り方は、受け取る側の状況や心境、それまでの経験に大きく影響されるのである。
以上のことから、他人を励ます言葉を伝える際は、言葉の背後にある意図だけでなく、その言葉がどのように受け取られるかを常に考慮することが重要だと私は考える。