看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「AIなどの新しいテクノロジーが介護にかかわることについて」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
AI(人工知能)とは?
コンピュータが人の知的活動を模倣して、学習・推論・判断などを行う技術や手法を指します。
AI利用のメリットは?
・慢性的な人材不足の解決
・入居者の観察などが容易
AI利用のデメリットは?
・人間らしさや暖かみの喪失
・技術的トラブルや誤動作。
対策
・ヒューマンタッチの維持: AIやロボットはあくまで補助的な役割を持ち、人間のケアスタッフが主体的に関与することで、患者や高齢者とのコミュニケーションやエンパシーの維持を図る。
・技術的教育: 介護スタッフがAIや新しいテクノロジーを適切に操作・管理するための教育やトレーニングを実施。
まとめ
高齢化が進む現代社会での介護の在り方を考える上で、AIや新しいテクノロジーの適切な活用が非常に重要であると感じています。しかし、その導入に際しては、上記のような対策を講じることが不可欠です。
お題:AIなどの新しいテクノロジーが介護にかかわることについて(800字)
【解答例】
近年、AI関連の技術が急速に進化を遂げている。その影響は、既に様々な産業や日常生活の場面に及んでいると言えよう。特に日本においては、高齢化が進む中、介護の現場でのAIの利用が進められているが、これについては賛成意見だけでなく反対意見も上がっている。私は、介護の分野におけるAI技術の利用については、今後も推進されるべきであると考える。しかし、AI技術を介護現場へ導入すること対して批判的な声も多い。一部の人々は、AI技術を使用することで、高齢者の心の支えとなる生身の人間とのコミュニケーションの機会が減少することを懸念している。また、新しく開発されたテクノロジーを導入する場合、誤動作や不具合が生じるリスクを抱えて運用しなければならいという声も上がる。これらのことを考慮しても私は、AI技術を介護の現場に導入することは有用であると考える。
具体的にはまず、介護ロボットの利用が考えられる。例えば、人の身体を覆うようにして動きをサポートするエクソスケルトンや、寝たきりの高齢者を移動させるためのロボットは、介護職員の負担を大幅に減少させることができる。さらに、センサー技術を活用して、高齢者の生活環境や健康状態をリアルタイムでモニタリングすることにより、早期に異常を発見したり、介護の質を向上させたりすることも可能となる。また、AIチャットボットを用いることで、高齢者の孤独感の軽減や日常のコミュニケーションのサポートを行うこともできる。勿論、人間の感情や安全性を最優先に考慮し、適切に運用する必要はある。だが、それらの点に注意しさえすれば、AI技術の導入は高齢者のQOLの向上だけでなく、職員の働き方改革や人手不足問題の解決にも繋がるのである。
このように、AI技術と介護の組み合わせは、介護業界を大きく変革する可能性を秘めている。よって、介護分野へのAI技術の導入を、これからも積極的に行っていくべきであると私は考える。