看護・医療系小論文の解答例|42.認知症の人との会話には心の理解が大事である

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「認知症の人との会話には心の理解が大事である」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

認知症についての理解

認知症の定義や特徴、進行の過程などについて理解を深めます。認知症がどのような病状であり、会話にどのような影響を及ぼすのかを明確に説明します。

認知症の人との会話の難しさ

認知症の人との会話における特徴的な問題や困難さについて考察します。例えば、記憶力の低下や言語の理解力の低下などが挙げられます。

心の理解の重要性

認知症の人との会話において、相手の感情や状況を理解することの重要性について論じます。認知症の人の内面や気持ちを尊重し、共感や思いやりを持って接することがなぜ重要なのかを説明します。

心の理解を深めるためのアプローチ

認知症の人との会話で心の理解を促進するための具体的なアプローチやコミュニケーションの技法について考察します。例えば、ゆっくりと話す、シンプルな表現を使う、聴く姿勢を持つなどの方法が挙げられます。

認知症の人との会話の意義と効果

心の理解を大切にした認知症の人との会話がもたらす意義や効果について考えます。会話を通じて認知症の人の自尊心や生活の質を向上させることができるという視点から論じます。

お題:認知症の人との会話には心の理解が大事である(800字)

【解答例】

認知症は人々の認知機能や社会的能力を衰えさせる疾病であり、特に会話能力の低下が顕著である。認知症の人々とのコミュニケーションは、普通の人々とのコミュニケーションよりも複雑で、会話における共感の欠如等が深刻な問題となる。そのため、認知症患者との対話においては心の理解が重要であると私は考える。

中には、認知症のメカニズムなどに関する医学的知識を有しておくことが重要だと言う人もいるだろう。心の理解だけでは認知症の人々が抱える困難に対処できないため、具体的な病状やケアに関する知識を高めておく必要があるというのである。そのように、科学的な視点から認知症を理解し、適切なケアを行うことが大切であるのも確かである。

しかし私は、やはり心の理解こそが認知症患者との対話において最も重要であると考える。なぜなら、認知症の人々は言葉を理解し、表現する能力が低下するため、彼らの言葉の背後にある意味や感情を読み取る能力が必要となるからである。つまり、表情や身振りから感情を読み取り、対話を進めることが求められるのである。医学的な知識や技術も勿論重要ではあるが、もしそれらが不足していても、心の理解があれば、認知症患者と意思疎通を図ることは可能である。

また、心情を理解し寄り添うことは、認知症の人々に安心感を与え、生活の質を向上させることにも繋がる。認知症患者は、その共感能力の欠如から、周囲の人々との対話が上手くいかず、孤立してしまうことも少なくない。そのような状況において、心情に寄り添い、対話を行ってくれる他者がいることは、認知症の人々の精神的な支えとなり、生活の質の改善に繋がると考えられる。

以上より、認知症患者との会話においては、心の理解が重要であると私は考える。その時々の感情や思考を理解し、それに応じて行動することが、彼らに安心感をもたらし、生活の質を向上させることに繋がるのである。

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