看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「燃料価格の高騰による物価上昇で起きる経済格差」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
今回は下記のような構成で小論文を作成しました。
導入部
● 世界的な問題としての「燃料価格の高騰」と「物価上昇」を取り上げる。
● この問題が低所得者層にどう影響するかを触れる。
市場の流れについて
● 燃料価格や物価が上がるのは、市場の自然な動きだという意見を紹介。
● でも、これが経済格差を広げるという考えを示す。
その反論
● しかし、これが経済格差の原因になるという主張。
政府の役割
● 市場の動きが平等性に問題を起こすとき、政府が何をすべきかを説明。
具体的な対策
● 政府がどんな方法でこの問題に取り組むか、実例を挙げて説明。
(燃料補助金や税制の調整、長期的な視点でのエネルギー供給の安定化など)
結論
● 話をまとめて、政府の役割を強調。
燃料価格の高騰による物価上昇で起きる経済格差(800字)
【解答例】
現在、世界中で燃料価格の高騰が問題になっている。これは、生活に必要なエネルギーの供給に支障をきたすだけでなく、物価の上昇により経済格差を拡大させるなど、社会全体に影響を及ぼす問題である。そして、いわゆる低所得者層にあたる人々は家計に占めるエネルギー費用の割合が高いため、物価上昇の影響を直接的に受けることになる。私は、こうした燃料価格の高騰による経済格差の拡大に対しては、政府が主体となって対策に取り組んでいく必要があると考える。
燃料価格や物価の上昇は市場のメカニズムの一部にすぎないという意見もある。つまり、市場における需要と供給のバランスで自然と価格が定まっているだけであり、特別視する必要はないという考え方である。しかし私は、燃料価格の高騰とそれによる物価上昇によって広がった経済格差の問題については、政府主導で積極的に対応していくべきであると考える。
仮に市場のメカニズムの一部であったとしても、それが社会全体の公正性や平等性に影響を及ぼす場合は、調整される必要がある。特に、燃料価格の高騰は、低所得者層を始めとした一部の人々に過度な負担を課し、結果的に経済格差が広がる要因となる。従って、政府が中心となってこの問題に取り組み、市場のメカニズムに介入し、社会全体の経済格差の拡大を防ぐ必要があるのである。
具体的には、燃料補助金の提供や税制の調整を通じて、低所得者層のエネルギー費用負担を軽減するべきであると考えられる。また、再生可能エネルギーへのシフトを加速させることで、長期的なエネルギー供給の安定性を確保し、燃料価格の変動による影響を最小限に抑えることも重要となる。また、エネルギー効率の高い製品へのシフトを促す政策も有効である。
よって、燃料価格の高騰とそれに伴う物価上昇による経済的格差の拡大に対しては、政府が主体となって対処していく必要があると私は考える。