
医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「相手の身になるについて」です。
このテーマの小論文を書く上で求められていることは、
・エンパシーを持つことが、良好なコミュニケーションや関係構築にどのように寄与するかについて述べること。
※ エンパシーとは、相手の立場になって相手がどのように考えているのか、何を感じているのか想像する力のことです。
・相手の視点や意見を尊重し、受け入れることが、対立を回避したり、建設的な解決策を見つける上でなぜ重要なのかについて考えること。
・相手の状況や困難を理解し、共感や支援を示すことが、励ましやサポートの提供にどのような影響を与えるかについて述べること。
・相手の立場や感情を理解するための具体的な方法やコミュニケーションスキルを示し、実際のシチュエーションにどのように応用するかについて考えること。
です。
「相手の身になるについて」というテーマでは、相手の立場や感情を理解しようとする姿勢、エンパシーの重要性、相手の状況を理解し共感や支援のやり方などについて考えることが求められます。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:相手の身になるについて(800字)
【解答例】
「相手の身になる」とは、相手の立場や視点を理解し、感情や考え方に共感することを指す。これは、人間関係の中において、円滑なコミュニケーションや互いの理解を深める上で非常に重要である。私は、相手の身になるためには、相手の話をよく聞き、受容的な態度を保った上で、自己開示を行う必要があると考える。
相手の身になって考えるには、まず相手の話をよく聞く必要がある。話の中でその話の背景や状況を知ることができれば、相手の立場をより深く理解することができる。相手が置かれた状況を理解することにより、その相手とのコミュニケーションがスムーズになり、関係性もより良好になるのである。
また、相手を非難せず、受容的な態度で接することも大切だ。相手の意見や感情を否定しないで、異なる意見や価値観を尊重し、理解しようとする態度が、そのまま相手の身になることに繋がる。さらに、適切なタイミングで質問や相槌を入れることで、相手は自分の思いや考えを伝えやすくなるだろう。加えて、新たな価値観や考え方に触れることで、聞き手の側も自分の考えや行動を見直す機会が得られる。
続いて、自己開示を行うことも重要である。勿論、タイミングや内容に注意する必要はあるが、自分自身の経験や感情を相手に伝えることで、相手も自分のことを理解しやすくなり、共感し合うことができるようになる。相互理解が進むことで、信頼関係が築かれ、協力やサポートが容易になるのである。自己開示は、相手との距離を縮め、対人関係を構築、維持していくにあたって大きな役割を果たすものであると言える。
以上のように、「相手の身になる」ためには、相手の話をよく聞き、受容的な態度を保った上で、自己開示を行う必要があると私は考える。これらの方法を実践することで、より良い人間関係を築けるだけでなく、自分自身も成長していくことができるのである。
