
医療系小論文の解答例は、AO入試・公募入試・社会人入試を控える受験生に向けて、少しでもヒントになればと考え提供しております。
是非参考にして下さい。
今回の医療系小論文の解答例は「日本のコミュニケーション低下について」です。
このテーマの小論文を書く上で求められていることは、
・コミュニケーション低下が起きる原因について、具体的に述べること。
・改善するための具体的なアイデアを提示すること。
・コミュニケーション能力を向上させるために、どのような努力をすべきか。
です。
「日本のコミュニケーション低下について」というテーマでは、コミュニケーション低下についての問題点や原因、具体的な改善策を提示することが求められます。

小論文が上手く書けないという方は、解答例を読むだけでも小論文に慣れ親しむことができます。
お題:日本のコミュニケーション低下について(800字)
【解答例】
近年の日本社会においては、人々の対人コミュニケーション能力の低下が問題視されている。その原因は、SNSの発展やリモートワークの普及により、人と人との直接的な交流が少なくなっていることであると私は考える。
現在、多くの人々がスマートフォンやパソコンを持ち、日常的にSNSを利用している。SNS上では、顔の知らない相手であっても、お互いにメッセージを送りあうことで交流ができるため、直接会って話をする必要がない。また、自宅にいながら、最近話題になっている出来事などの情報をSNS上で収集できるようになり、外出する機会も減少している。このように、人と対面する頻度が低くなったことで、対人のコミュニケーションに慣れる機会が失われてしまっているのである。
さらに、働き方改革の進展によって、オフィスでの人と人との交流も減少している。また、新型コロナウイルス蔓延の影響から、リモートワークが増えたことにより、同僚や上司との直接的なコミュニケーションの機会が少なくなっている。その結果、企業を対象としたアンケートでは、現場のチームワークが低下し、業務の効率が以前より低くなったという声も上がっている。職場での会話は、多くの人にとって、日常生活における対人コミュニケーションの機会の大きな割合を占めるものであるため、こうした労働環境の変化もコミュニケーション力の低下の大きな要因となっていると考えられる。
以上のように、現在の日本社会において人々のコミュニケーション能力が低下しているのは、SNSの発展やリモートワークの普及により人と人との対面での交流が少なくなったことが主な原因である、と私は考える。スマートフォン等の情報媒体の進化によって日々の生活の利便性は向上を続けている。しかし、対人でのコミュニケーション能力については、やはり他者と直接交流することによってでしか向上させることができないものなのである。
