看護・医療系小論文の解答例|62.飲酒習慣と疾患につながる飲酒量について

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「飲酒習慣と疾患につながる飲酒量について」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

今回は下記のような構成で小論文を作成しました。

導入

飲酒の習慣とその健康への影響についての背景説明と問い掛け。

飲酒の利点について

適量のアルコール摂取のメリットや赤ワインの成分による健康への好影響、そして社交的な効果について触れる。

飲酒のリスクについての具体的なデータ

大規模な調査研究を引用し、飲酒がもたらす寿命の短縮や疾患のリスク増加について詳述する。

飲酒とがん・アルコール依存症の関連

アルコール摂取とがんのリスク、アルコール依存症の問題について触れる。

結論

前述した情報を基に、飲酒の習慣が健康にメリットを与えないとの結論を述べる。

お題:飲酒習慣と疾患につながる飲酒量について(800字)

【解答例】

飲酒は様々な国や文化で普及している習慣であり、多くの人々が日々の楽しみとしている。しかし、飲酒は心臓病や糖尿病といった疾患のリスクが増加するとされており、飲酒が健康に与える影響は、長い間議論の的となってきた。一方、「酒は百薬の長」とも言われるように、適度な飲酒が健康に繋がる可能性が示唆されることも少なくない。果たして飲酒の習慣は、人間の健康にとってメリットのあるものなのだろうか。

「適量のアルコール摂取」が心臓や脳の健康に良い影響をもたらすことを示す研究もある。例えば、赤ワインに含まれるレスベラトロール等の成分が、心臓病や認知症の予防に役立つのだと言う。さらに、適度な飲酒はストレスの緩和や社交的な場面でのリラックスを助けるとも言われている。だが、飲酒を習慣化させることが健康面に与える悪影響は、それらの良い影響を上回ると私は考える。

具体的には、2018年の大規模な調査研究において、1週間に5杯以上のアルコールを摂取する人々は、非飲酒者に比べて平均寿命が短くなる可能性が高いことが明らかにされた。この研究では、1週間に10杯以上のアルコールを摂取することで、寿命が1年から2年短くなる可能性もあると結論付けられている。また、アルコール摂取量が増加することで、脳出血や脳梗塞、高血圧といった疾患のリスクが高まることも確認された。

さらに、飲酒とがんの関連についても多くの研究結果がある。例えば、アルコール摂取と乳がんや大腸がんのリスクの増加との相関が指摘されている。また、過度な飲酒は、肝臓へのダメージのリスクを増大させるだけでなく、精神的な面にも影響を及ぼす可能性があるとされているのである。実際、アルコール依存症は、身体的・精神的な健康に深刻な影響を及ぼす疾患として認識され、社会的な問題となっている。

以上のことより、飲酒の習慣は人間の健康にメリットを与えるものでは決してないと私は考える。

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