看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「高温多湿な環境下での健康」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
今回は下記のような構成で小論文を作成しました。
導入
・世界中で高温多湿の場所があることを紹介。
・それが健康にどのような影響をもたらすか考える。
肯定的見解の紹介
・高温多湿の環境が健康に肯定的な影響をもたらす意見を紹介。
・発汗や筋肉の柔軟性などのポジティブな効果を挙げる。
反論としてのネガティブな影響
・熱中症のリスクや体温調節の困難さを示す。
・高湿度がもたらすカビの問題を指摘。
食品の問題点の紹介
・高温多湿が食品の腐敗や栄養価の低下をもたらす問題を示す。
結論
・高温多湿はいいこともあるけど、高温多湿は好ましくないと結論付ける。
・生活する際の注意点や対策を軽く触れる。
お題:高温多湿な環境下での健康(800字)
【解答例】
高温多湿の環境は、世界の多くの場所で季節的に、または一年を通して存在している。こうした環境は、人々の健康に負の影響をもたらすことがあり、夏の暑い月や熱帯の国々での生活においては特に注意が必要である。その一方、気温が一定以上の高さであることにより、心身の健康が保たれるという意見もある。果たして、高温多湿という環境は、人々の健康にとって好ましいものなのだろうか。
一部の専門家は、高温多湿の環境が健康に与える影響に対して肯定的な見方をしている。彼らは、そのような環境が人体の発汗を促進し、皮膚を清潔に保つのに役立ち、有害な毒素の排出を助けると指摘している。さらに、関節や筋肉の柔軟性が高まることで、体の痛みや不調を軽減する効果もあるとされている。しかし、私は、高温多湿の環境は人間にとってやはり望ましいものではないと考える。
まず、高温多湿の環境は熱中症のリスクを高める。例として、日本では夏に多くの熱中症患者が発生しており、毎年1000人以上が命を失っている。また、湿度が高いと体温調節が難しくなり、心臓に過度な負担がかかることが知られている。加えて、高湿度であることは、室内でのカビの発生も増加させる。カビはアレルギーや呼吸器の疾患を引き起こす原因ともなるものであり、特にアレルギー体質の人にとっては深刻な問題となる。
さらに、高温多湿の環境では食品の腐敗が進行しやすい。例えば、食品保存に関する研究においては、高温多湿の条件下で食品に含まれる細菌の増殖が速くなり、食中毒のリスクが高まることが示されている。また、食品中に含まれるビタミンや栄養素が失われる速度が速くなるというデータもある。
以上のことから、高温多湿の環境は人間にとって好ましくないと私は考える。高気温、高湿度の中で生活していく場合は、体調の変化に注意し、食品管理を十分に行うなど、リスクを低減するための努力が必要となるのである。