看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「温故知新(古きを温め新しきを知る)『論語に』について」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
自分の意見・立場
看護学でも「温故知新」の考え方が重要。過去の看護の知識と現代の技術を組み合わせることで、質の高いケアが可能だと考える。
理由
看護の基本技術や考え方は歴史を通じて培われてきた。この基本を知り、現代の技術と組み合わせることで、看護の質が向上する。
具体例・実体験
祖母は手術前に医療機器の進化に驚いていたが、昔ながらの看護師の手の温もりや寄り添う態度が何よりも心強かったと話していた。この伝統的な古いコミュニケーションスタイルと、新しい技術との組み合わせが、最高の看護ケアを実現すると感じた。
まとめ
「温故知新」の考え方は、現代の看護においても重要である。歴史的な知識と現代の技術を組み合わせることで、最善のケアを患者に提供することができる。
お題:温故知新(古きを温め新しきを知る)『論語に』について(800字)
【解答例】
近年、古典的な教育や価値観が見直されつつある。テクノロジーが急速に進化し、新しい情報が日々溢れかえる時代であるが、その中で「温故知新」という言葉が再び注目されているのである。これは、古典や過去の経験を学びながら新しい知識や技術を追求するという意味だが、このような考えは現代においても有効なものなのだろうか。古典的な考え方や伝統を捨て去り、新しいものだけを追求すべきだという人々もいる。所詮古いものは古いままであり、現代社会の変化には追いつけないというのがその理由である。新しいテクノロジーや情報が持つ可能性は無限大であり、そこに焦点を当てる方が有用であるという考えもあるだろう。しかし、私は、過去に学ぶという温故知新の視点は、今の時代においても重要であると考える。
新しい技術や情報が役に立つこと自体は間違いではないが、だからといって過去の知識や経験を軽視するべきではない。例えば、看護の基本的な技術である「手洗い」は、感染症の予防を目的としたもので、高い予防効果を持つ。この手洗い技術は、まだ現代のような高度な感染症対策が確立されていない時代から行われていたものであるが、後にその有効性が評価され、今でも看護の現場で最も基本的なスキルとして重視されている。また、看護の歴史や事例には、患者との関わりや人間の心のケアの大切さが詰まっている。そのため、現代の医療問題にも通じる部分があり、それらを学ぶことで、今現在のケアについて考えるだけでは思いつけなかった観点から物事を見ることができるようになるのである。
以上のように、過去から学んで新しい考えを生み出すという「温故知新」の考え方は、現代の社会においても十分に有効であると私は考える。古き良きものと新しいものをバランス良く取り入れることで、より豊かな未来を築くことができるのだ。