看護・医療系小論文の解答例|37.医師の診断や看護師の対応とAIの共存について

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「医師の診断や看護師の対応とAIの共存について」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

医師の診断とAIの役割

・医師の診断には多くの知識や経験が必要ですが、AI技術の進歩により診断支援や医療データの解析などに活用されています。
・AIの利用により、診断の正確性や効率性が向上する可能性があります。

看護師の対応とAIの補完

・AIは看護師の業務を支援するツールとしても活用されています。例えば、医療機器の操作やモニタリング、患者情報の管理などにAIが役立ちます。
・看護師はAIの活用により、より効果的なケアの提供や時間の割り当て、リソースの最適化に集中することができます。

AIと医療従事者の協働とコミュニケーション

・AIと医療従事者の協働が重要であり、信頼性の高い診断や適切なケアを提供するためには、コミュニケーションと情報共有が欠かせません。
・医療従事者はAIの結果や意思決定を適切に評価し、患者とのコミュニケーションを通じて個別のニーズや状況に合わせたケアを提供します。

倫理的な問題や課題

・AIの導入には倫理的な問題や課題も伴います。例えば、プライバシー保護やデータの正確性、アルゴリズムのバイアスなどが挙げられます。
・医療従事者は倫理的な視点からAIの利用を評価し、患者の権利や福祉を最優先に考える必要があります。

お題:医師の診断や看護師の対応とAIの共存について(800字)

【解答例】

情報化社会の進展と共に、AI、つまり人工知能の存在が一般的になってきている。特に医療分野では、AIを用いた診断や治療、ケアの最適化が進行中で、その可能性は計り知れない。しかし、AIの医療への進出は倫理的な問題を孕むものでもある。

例えば、「AIは人間のような思いやりや共感を持つことはできない」と言われている。医師や看護師には、ただ病状を把握し治療するだけでなく、患者の心情に寄り添い、思いやりを持って接することが求められるため、心理的なコミュニケーションが取れないことが治療を行う際の障壁になり得るというのは確かである。だが、そういった難点があるとしても、私はAIを医療に活用していくべきだと考える。

AIの最も優れた点は、そのデータ分析能力の高さである。人間の目では捉えられないようなわずかな病状の変化でさえも発見することができるため、より精密な診断が可能となる。また、人間が感じるような疲労を感じずに、一貫したパフォーマンスを提供することもできる。そのため、忙しい中で正確な処置が求められる医療現場において、AIは一定の質を保証する強力なサポートツールとなり得るのである。

技術的な優位性に加え、AIには感情に左右されずに治療を行うことができるという強みもある。人は共感性を持ち、思いやりを持って患者に接することができるが、時にはそれが物事の判断を遅らせる要因ともなり得る。AIであれば、そのような心の揺らぎの影響を受けず、常に安定した決断を下すことができる。

以上より、AIの医療現場における活用は今後も推進されていくべきだと私は考える。AIは、正しく活用すれば、医療現場を効率化し、患者のケアの質を向上させるツールとなるものである。適切な役割分担と協働を通じてAIと人間が共存し、両者の良さが最大限に活かされた状態になることが、これからの医療においては不可欠であると私は考えている。

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