看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「緊急事態宣言後の個人の生活について」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
・「緊急事態宣言」は、特定の緊急事態(例: 新型コロナウイルス感染症の拡大)に対応するために、政府が特定の地域や国全体で宣言することを意味します。この宣言に伴い、市民の日常生活や経済活動に多くの制約が生じることが特徴です。
宣言後の問題点は?
・心理的ストレス: 長期間の外出自粛や人とのコミュニケーションの減少による孤立感やストレス。
・経済的影響: 仕事の減少や失業に伴う収入の減少。
・健康への影響: 適切な運動や日常的な健康管理が難しくなったことによる健康問題。
どう対応する?
・心理的サポート: オンラインカウンセリングや相談窓口の提供、コミュニティ活動の推進を通じて孤立感を減少させる。
・経済的サポート: 無利子の融資や給付金、職業訓練などの経済的支援を提供。
・健康のための支援: オンラインベースの運動プログラムや健康相談、予防医療の普及を推進。
お題:緊急事態宣言後の個人の生活について(800字)
【解答例】
新型コロナウイルスの全球的な蔓延は、多くの国々を深刻な状況へと追い込んだ。中でも日本は感染拡大を食い止めるため、緊急事態宣言を発令するという大きな決断を下した。この措置は、短期間で私たちの生活環境や経済に大きな変動を引き起こした。オフィスワークを主とする企業は、テレワークへのシフトを加速させ、これが都市のオフィス街の風景を劇的に変えた。飲食業や観光業など、直接的な打撃を受けた産業は多く、政府の支援があったにもかかわらず、業界内では経営の厳しさが際立ち、多くの事業が閉業を余儀なくされた。しかし、この困難な状況は、変化を受け入れ、進化するきっかけともなった。
私自身が感じるところでは、緊急事態宣言の発令は必要な措置であったと考える。他国で見られた感染者の急増や医療体制の逼迫を考慮すると、日本も同様の危機を回避するための手段として必要だったのだろう。経済への影響は大きかったが、それによって多くの命が守られたという事実も重要である。
実際に、緊急事態宣言下では、東京の主要道路の交通渋滞が大幅に減少した。公共交通の利用者数の減少に伴い、従来の通勤ラッシュも軽減され、これが大気質の改善やCO2排出量の削減に寄与した。さらに、宅配サービスの利用が増加し、新たなオンラインサービスも登場した。これは特に高齢者や身体的な制約を持つ人々の日常生活の質を向上させる要因となった。
また、人々の日常の中でのコミュニケーションの形も変わった。家族間のコミュニケーションが増え、新しい趣味や学びの形が生まれた。オンラインを活用した瞑想やヨガ、語学学習などが増える一方、自宅での活動、例えば家庭菜園や手作り料理、アートプロジェクトなども盛んになった。このような変化は、新しい価値観や生活の質の向上を促すものとなり、今後の生活スタイルの選択にも影響を与えるであろう。