もくじ
助産師になるには。
まず第一に、助産師なるには、「看護国家資格」を取得しておく必要があります。現在、「高校生」「短大生」「大学生」「社会人」の多くの皆様が、助産師の資格を取得するために、「看護専門学校」や「看護短大」そして「看護大学」で学び、看護国家試験資格を取得します。
ここで、気をつけておく点があります。実は、助産師になるには、「看護大学(4年生)」と「看護短大と看護専門学校(3年生)」とでは大きく違ってきます。
【看護大学の場合】
4年生なので、大学在学中に「助産師資格」か「保険師資格」を取得できます。
※校内選考されたものに限る
【看護専門学校と看護短大の場合】
看護学校が3年間しかありませんので、助産師の資格を取得することができません。
そこで、「看護専門学校」と「看護短大」を卒業した方は、助産師の資格を取得するために、看護国家資格を取得後、再度
「大学院(修士課程)2年間。」 もしくは、「助産師専攻科、大学別科、専修学校で1年間。」
学ぶ必要があります。
助産師になるためのパターン。
助産師になるには、看護国家資格取得後、必ず「保健師助産師看護師法」により1年以上の必要な学科を修めなければなりません。看護国家資格取得後、下記のパターンで、助産師になることができます。
- ① 助産専門学校に進学する
- ② 助産課程のある大学院や助産専門職大学院に進学する
- ③ 大学の助産学専攻科に進学する
- ④ 助産課程がある大学で選抜試験に合格し単位を取得する
- ⑤ 助産課程の大学別科に進学する
- ⑥ 短期大学の助産学専攻科に進学する
助産師になるために助産師学校で学ぶこと。
こちらは、助産師学校のカリキュラムですが、助産師になるためには、下記の項目を学んでいきます。
● 地域母子保健論 ● 助産管理論 ● 助産学研究 ● 助産情報処理
● 助産診断技術学 Ⅰ(総論)● 助産診断技術学 Ⅱ(妊娠) ● 助産診断技術学 Ⅲ(分娩)
● 助産診断技術学 Ⅳ(産褥・新生児) ● 助産診断技術学 Ⅴ(ライフサイクル)
● 助産技術特論 ● 助産学実習 Ⅰ・Ⅱ ● 地域母子保健実習 ● 助産管理実習
看護大学では、助産師資格と保健師の資格の両方を取得できる?
以前は、「助産師資格」と「保険師資格」の両方を、取得できる看護大学もありましたが、現在では、一部の国公立の看護大学を除き、ほとんどありません。
そして、晴れて、助産師の受験資格を取得できる看護大学に合格し、助産師を目指して看護大学に通いますが、実は、誰でも助産師の受験資格を取得することができないのですよね。
助産師の受験資格を取得する前には、看護大学では、在学中校内の選考試験があります。
この校内選考にもれてしまうと、残念ながら助産師受験資格を取得することができません。
さらに、助産師受験資格を取得できるのも若干名です。もし仮に、校内選考にもれてしまえば、大学卒業後に再度、助産師専攻科がある学校に通い、助産師受験資格を取得する必要があります。
こうなってしまうと、助産師になるまでに最低でも5年間かかってしまいます。
そこで、短期間で助産師の資格を取得しようと思っているのであれば、看護専門学校をお勧めします。
看護専門学校では、3年間で、看護師国家資格を取得をし+1年で助産師受験資格を取得する
看護科と助産科の併用している看護学校であれば、内部推薦があるところもありますし、校内推薦にもれても、再度一般試験のチャンスがあります。最短の4年間で目指すには、専門学校の方がいいかもしれません。
助産師を目指す方は、看護大学では、助産師受験資格を取得できる人数が限られていることから、校内選考に漏れてしまうと、卒業後まで助産師資格の取得ができる、専門学校に受験することができません。
なので、看護専門学校で確実に「看護国家資格」を取得し、助産師過程のある、看護専門学校にもう一度通う方が、将来、助産師になる計画が、立てやすいかも知れません。
助産師を養成する看護学校の倍率は?
助産師学校の倍率は、驚くほど高いです。看護大学でも看護専門学校でも、募集人数は約5~20名弱です。その理由に、助産師を目指す看護学生に、実習の事例を確保する必要があります。
基本的には、助産師になるためには、実習で出産に10例程度立ち会わなければなりません。助産師養成学校は、実習期間中に、
出産する妊婦さんを「看護学生の人数×10人」確保しなければならないのです。
現在少子化にともない、これらの実習を準備することは看護学校側も非常に難しいことです。このような理由もあり、助産師になるための看護学校の倍率が、自然と上がってしまいます。