看護大学の学費は、専門学校と比較すれば約5倍異なります。※国立大は省く
高い学費を払って看護大学に行くメリットは一体何なのか?
疑問に思う学生がたくさんいるので、その「メリット」と「デメリット」を見ていきます。
高い学費を払って看護大学に行くメリット何なのか。
高い学費を払って看護大学に行くメリットを4つに分けて分析します。
一般教養を学習できる。
看護大学の場合は、看護学だけでなく、一般教養の学習ができます。
専門学校では、3年で卒業するために一般教養は極力省かれているので、一般教養を学びたい方は看護大学がお勧めです。
看護学の研究の道がひらかれる。
常に最先端の看護技術を研究したい方は、大学院看護学研究科に進む必要があります。
大学院に進学するためには、看護大卒である必要があるので「教育者・研究者」を目指す方は看護大学を視野に入れましょう。
複数の資格を一気に取得できる可能性がある。
看護大学では、保健学科や助産学科を併設する学校があります。
この場合、「看護国家資格プラスその他の資格」を取得できる可能性が広がります。
・大阪医科大学 看護学部看護学科
・関西医科大学 看護学部看護学科
・関西医療大学 保健看護学部保健看護学科
・摂南大学 看護学部看護学科
・千里金蘭大学 看護学部看護学科
・大和大学 保健医療学部看護学科
【看護専門学校】
・愛仁会看護助産専門学校
・ベルランド看護助産大学校
看護大学と看護専門学校を比較した場合、看護大学の方が学校数が多く受験校の窓口を広くできるのがメリットです。
ゆっくり焦らず学習することができる。
看護大学で、看護国家資格だけを取得するのであれば、3年生の専門学校と比べてゆっくり学習することができます。
2021年2月に実施された「第110回看護師国家試験」の合格率では、
看護大学の合格率は・・・95.9%、
専門学校などの養成所・・・92.9%(3年課程)
このような結果となっています。
若干ですが、看護大学卒の方が合格率が高いです。これは学習の余裕から生まれたものなのかもしれません。
暗記や勉強が苦手な方は、看護国家資格試験が3年後ではなく4年後の看護大学を選択するのも1つの方法です。
高い学費を払って看護大学に行くデメリット何なのか。
高い学費を払って看護大学に行くデメリットを3つ挙げます。。
高い学費を取り戻すのに時間がかかる。
大卒は専門卒と比べ、給料が「1万円程」高いのですが、
【使用した学費】
大阪労災看護専門学校の場合…総額約1,710,000円
森ノ宮医療大学の場合…総額約7,340,000円
で比較した場合、その差額は5,630,000円で、学費を取り戻すためには、563ヶ月(約47年間)働く必要があります。
給料だけを見据えて看護大学を選ぶのであれば、実際そうとはいいきれません。
大卒だからといって優位に立てるわけではない。
大卒 > 専門学校と考える学生もいますが、これは成り立っていません。
専門学校卒の学生の中には、国立大学の看護学部の受験を不合格になり、その後専門学校を受験して合格しているケースもあります。
このような学生の場合、一般的な大学を卒業している学生よりも、学力がはるかに高いです。
看護師の世界は、学力だけでもなく優れた観察力をもつ必要があるので、両方兼ね備えた方が最終的には上に立つので、
大卒だからといって優位に立てるわけではありません。
看護大学は、専門学校よりも合格することが難しい。
看護専門学校の場合、人間性も含んだトータルで合否を決定します。
しかし看護大学の場合、特に一般試験では面接試験もなく学力だけで他の学生と闘わなければならないので、人気のある看護科はかなり厳しい戦いとなります。
看護専門学校であれば合格できたのに、看護大学を選んだことで浪人なんてこともあります。
まとめ
高い学費を払って看護大学に行くメリットは、
一般教養を学習できる。
看護学の研究の道がひらかれる。
複数の資格を一気に取得できる可能性がある。
ゆっくり焦らず学習することができる。
デメリットは、
高い学費を取り戻すのに時間がかかる。
大卒だからといって優位に立てるわけではない。
看護大学は、専門学校よりも合格することが難しい。
でした。
自分の目的と学費がマッチする方を選択することが重要です。