
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない力(意欲・適性・経験の活かし方)を、書類・面接・小論文などで総合的に評価する入試です。
AO入試は旧称で、現在は原則として「総合型選抜」と呼ばれます。
総合型選抜の合否は「これから行う準備」によって大きく変化します。
特に、医療・看護系は『志望理由の一貫性』と『面接で突っ込まれてもブレない力』が必要になります。
「AO入試」と「総合型選抜」は同じ?まずは呼び方の整理
「AOって何?」「総合型選抜と同じ?」と迷うのは当然です。結論から言うと、AO入試は旧称で、現在は原則として「総合型選抜」に名称が統一されています。
大切なのは呼び方よりも、何を評価され、何を準備すべき入試なのかです。
ここから先は、『評価の軸』と『すべき準備』を、医療・看護志望の視点も交えて整理します。
総合型選抜は「何をする」入試?(評価軸は3つ)
1)書類:志望理由書・活動報告・自己推薦書など
総合型選抜で最初に軸になるのが書類です。特に志望理由書は、面接の質問や小論文にも波及しやすく、土台になります。
原則として次の観点が見られます。
- ・志望動機が具体的で、一貫しているか(なぜその分野・その大学か)
- ・経験や興味が、学びの計画につながっているか(入学後に何を学び、どう伸ばすか)
- ・自分の言葉で説明できているか(借り物の表現ではなく、本人の理解があるか)
2)面接:『面接で突っ込まれてもブレない力』が合否を左右する
面接は「受け答えが上手いか」だけではありません。
医療・看護系では特に、志望理由書に書いた内容を、質問されても崩れずに説明できるかが重視されがちです。
よくある誤解は「面接対策=想定質問の丸暗記」です。
実際には、丸暗記ほど深掘りで崩れやすく、逆効果になることもあります。必要なのは、筋の通った説明の型と、追加質問に耐える準備です。
3)小論文/学力要素:書類・面接と『別物』ではない
小論文や基礎学力(教科テスト、課題、口頭試問など)は、大学によって有無・形式が大きく異なります。
ただ、ある場合は「書けるか」以前に、志望理由・学びの方向と矛盾しない論理があるかも見られます。
医療・看護系では、時事・医療倫理・地域医療・チーム医療などのテーマが出ることもあり、知識の暗記より『考え方の筋』が問われやすい傾向があります。
推薦(学校推薦型)・一般入試との違いを「目的」「評価材料」「準備の順番」で比較
入試方式は大学により設計が異なるため例外もありますが、入門としては次の整理が分かりやすいです。
総合型選抜(旧AO)
- ・目的:意欲・適性・経験の活かし方を含めて総合評価
- ・評価材料:書類+面接+(小論文/課題/学力要素)
- ・準備の順番:募集要項 → 志望理由書 → 面接 → 小論文/学力
学校推薦型選抜(推薦)
- ・目的:学校からの推薦・調査書を前提に評価(公募/指定校など形態は多様)
- ・評価材料:調査書・推薦書 + 面接 +(小論文/学力要素)
- ・準備の順番:出願条件(評定等)確認 → 書類 → 面接 → 必要科目
一般入試
- ・目的:学力試験中心で合否を判定
- ・評価材料:教科試験(共通テスト/個別など)+場合により面接等
- ・準備の順番:科目戦略 → 学習計画 → 過去問 → 弱点補強
同じ「面接」「小論文」があっても、総合型選抜では『書類が土台』になりやすい点が大きな違いです。
だからこそ、順番を間違えると努力が噛み合わなくなります。
まずは現状を整理する「5問チェック」
ここで一度、あなたの現在地を確認しましょう。医療・看護志望に多いポイントも混ぜています。
- Q1:志望校の募集要項を見て、出願条件(評定・資格・欠席・提出物・日程)を確認できていますか?
- Q2:「なぜ医療/看護なのか」を、過去の出来事ではなく今の価値観として説明できますか?
- Q3:「なぜその学校なのか」を、教育内容・実習・教育方針など学校固有の根拠で言えますか?
- Q4:志望理由書に書く経験(部活・ボランティア・仕事・介護/医療の接点など)を、『学びの計画』につなげて説明できますか?
- Q5:面接でよくある深掘り(矛盾チェック・具体例要求・リスク対応)に、筋道立てて答える準備がありますか?
「まだ自信がない」と感じた問いが、あなたがすべき優先順位です。次の章で、順番を確定させます。
総合型選抜でやるべき順番(医療・看護志望はここを外さない)
① 募集要項で「出願できるか」を確定する
最初にやるのは、勉強でも面接練習でもなく募集要項の確認です。ここが曖昧だと、後で「そもそも出願できない」「提出物が間に合わない」が起きます。
- 出願資格:評定、履修、資格、欠席・遅刻に関する条件の有無
- 提出物:志望理由書、活動報告、課題、推薦書、証明書
- 選考方法:面接形式、グループ/個別、口頭試問、小論文テーマ傾向
- 日程:出願期間、試験日、合格発表、入学手続き
ここを確定すると、準備が「やみくも」から「必要なものだけ」に変わります。
② 志望理由書の「核」を作る(最重要)
志望理由書は、単なる作文ではありません。面接・小論文の方向性を決める設計図です。
医療・看護志望で特につまずきやすいのは、次の『あるある』です。
- あるある1:「人の役に立ちたい」で止まってしまう(良い動機だが、差がつきにくい)
- あるある2:体験談はあるが、学びの計画につながらない(出来事の説明で終わる)
- あるある3:学校の特徴と自分の理由が結びつかない(パンフの要約になる)
核を作るときは、次の3点を一本線でつなぎます。
- 動機:なぜ医療/看護か(価値観・問題意識)
- 根拠:それを裏づける経験(具体的な場面と学び)
- 進路:志望校で何を学び、将来どう活かすか(学びの計画)
③ 面接の深掘り対策(志望理由書を「質問に変換」する)
面接でよく聞かれるのは、結局のところ志望理由書の確認と深掘りです。準備は「想定質問を集める」より、自分の文章を質問に変換する方が再現性が高いです。
面接で聞かれやすい例(医療・看護寄り)
- 志望理由:なぜ看護(医療)なのですか?他職種ではなく?
- 学校理由:なぜ本校ですか?実習先・教育方針・カリキュラムのどこが合う?
- 適性:ストレスが強い現場で、どう向き合いますか?
- 経験:その経験から何を学び、次に何を改善しましたか?
- 倫理:患者さんの自己決定と安全が衝突したらどう考えますか?
ポイントは、答えの『上手さ』より、一貫性(言っていることがつながっている)と、具体性(場面が浮かぶ)です。
④ 小論文/必要学力(出題形式に合わせて最短ルートで)
最後に小論文・学力要素です。大学によって、課題文型・テーマ型・資料型などが異なるため、原則として志望校の形式に合わせるのが最短です。
- 小論文:型(結論 → 理由 → 具体 → まとめ)を固定し、医療系テーマに当てはめて練習
- 学力要素:必要科目を絞り、過去問・類題で頻出領域から固める
小論文は「書く練習」だけでなく、志望理由・面接回答と矛盾しない考え方を整える意味でも有効です。
医療・看護で評価されやすいポイント(言い方と準備の型まで)
医療・看護系は、志望理由が似通いやすい一方で、評価されやすいポイントも比較的はっきりしています。
1)志望理由の一貫性:「気持ち」ではなく「方針」で語る
好印象になりやすい言い方は、感情の強さよりも判断の軸が見える表現です。
- 言い方の型:「私は○○という場面で、△△が課題だと感じました。そこで□□の力が必要だと考え、看護(医療)を志望します」
- 避けたい型:「昔から憧れていました」「人の役に立ちたいです」だけで終わる
「役に立ちたい」は出発点として良い動機です。そこから一歩進めて、どんな場面で、何を課題と捉え、どんな力を伸ばしたいかまで落とすと一貫性が出ます。
2)面接の深掘り:「矛盾チェック」に耐える準備が必要
医療・看護は、責任の重い職業であるため、面接では次のような深掘りが起きやすいです。
- 矛盾チェック:書類の内容と発言がずれていないか
- 具体例要求:「具体的には?」を複数回聞かれる
- リスク想定:つらい場面・失敗・葛藤にどう向き合うか
準備の型はシンプルで、志望理由書の各文を「なぜ?」「具体的には?」「それで何が変わった?」で掘るだけでも効果があります。
3)体験の言語化:経験は『盛る』より『分解』する
強い経験がないと不利、と感じる人が多いですが、原則としては経験の大小より、学びの整理が重視されます。
準備の型(体験を分解する)
- 場面:いつ・どこで・誰と・何が起きた
- 自分の役割:自分は何を考え、何をした
- 学び:何が課題で、何を学んだ
- 次:次に同じ状況ならどうする(改善方針)
この分解ができると、志望理由書の説得力が上がり、面接の深掘りにも強くなります。
迷ったら、まずは無料相談で「やる順番」を整理
「総合型選抜とは ao」で調べている段階は、情報がバラバラで、「結局、私は何からやればいいの?」が決めにくい時期です。
KAZアカデミーの無料相談では、看護・医療系の総合型選抜でつまずきやすい「募集要項の確認 → 志望動機(志望理由書) → 面接 → 小論文」を、あなたの志望校と現状に合わせて『順番ごと』に整理します。
看護大学・専門学校の受験に迷ったら、下記よりお気軽にお問合せくださいませ。


































