小論文を難しく感じている学生は、小論文と作文の違いがよくわからない方が多いです。
小論文を書く前に、まずは作文との違いを知っておきましょう。
小論文と作文の違い
・小論文とは、根拠と理由を明確にして論述するもの。
・作文とは、自分の思ったことを思ったように書くもの。
大切なことは、結論に対して客観的な根拠が示されているかどうかです。
どちらが小論文でどちらが作文なのか当ててみよう。
次の文章を読んで、AさんとBさんどちらが小論文でどちらが作文なのか当てて下さい。
・テーマ「イチゴについて」
【Aさんの文章】
1日あたりの苺の適切な摂取量について考える。
私は苺が好きなので1パック約250gであれば軽く平らげる事ができる。ただし、食べ過ぎると体が冷えたりお腹が痛くなったりするので、いつも我慢して1パックの半分くらいしか食べないようにしている。半パックであれば体に異常をきたす事も無いので丁度よい。
以上より、1日あたりの苺の適切な摂取量は半パック、個数にして約12個くらいが良いと考えられる。
1日あたりの苺の適切な摂取量について考える。
私は苺が好きなので1パック約250gであれば軽く平らげる事ができる。ただし、食べ過ぎると体が冷えたりお腹が痛くなったりするので、いつも我慢して1パックの半分くらいしか食べないようにしている。半パックであれば体に異常をきたす事も無いので丁度よい。
以上より、1日あたりの苺の適切な摂取量は半パック、個数にして約12個くらいが良いと考えられる。
【Bさんの文章】
苺は味も去ることながら栄養価が非常に高く人気の果物である。ただし栄養価が高いからと言っていくらでも食べて良いわけではない。今回は1日あたりの苺の適切な摂取量について考える。
苺には、みかんやグレープフルーツの2倍のビタミンCが含まれており、100gあたりのビタミンCの含有量は62mg程度である。厚生労働省によると1日当たりのビタミンCの平均摂取推奨量は成人男性で90mg(成人女性で75mg)なので、1日あたり成人男性は苺を145g(成人女性で120g)まではビタミンC摂取という観点では食べて良いことになる。ただし、それ以上の苺を食べると苺に含まれるキシリトールの影響で腹痛や下痢などの症状が出ることがあるから注意が必要である。
以上より、一般的な大きさの苺一粒を約20gとすると、成人男性は一日7個まで、成人女性は6個までが良いと考えられる。
苺は味も去ることながら栄養価が非常に高く人気の果物である。ただし栄養価が高いからと言っていくらでも食べて良いわけではない。今回は1日あたりの苺の適切な摂取量について考える。
苺には、みかんやグレープフルーツの2倍のビタミンCが含まれており、100gあたりのビタミンCの含有量は62mg程度である。厚生労働省によると1日当たりのビタミンCの平均摂取推奨量は成人男性で90mg(成人女性で75mg)なので、1日あたり成人男性は苺を145g(成人女性で120g)まではビタミンC摂取という観点では食べて良いことになる。ただし、それ以上の苺を食べると苺に含まれるキシリトールの影響で腹痛や下痢などの症状が出ることがあるから注意が必要である。
以上より、一般的な大きさの苺一粒を約20gとすると、成人男性は一日7個まで、成人女性は6個までが良いと考えられる。
Aさんは、個人の感想を文章にしただけ。
Bさんは、根拠のある事実のみで構成して論理だてた文章。
小論文は「Bさん」です。
なんとなく、作文と小論文の違いはわかりましたか?
小論文は、自分の気持ちだけ伝えても駄目だということです。
まとめ
今回は「小論文と作文の違い」について説明してきました。次回は、小論文を書く時の細かなルールについて説明していきます。