看護大学と看護専門学校の大きな違いは何?

Author:看護予備校KAZアカデミー

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「看護大学」と「看護専門学校」の受験が人気な理由。

高齢化社会もどんどん進み、今の日本は、「超高齢化社会」とも言われています。その中で、学生から社会人の方まで、多くの人が、看護師を目指されています。でも、なぜそこまで看護師を目指す方が増えたのでしょうか?その理由の多くが、

  • ● 将来的に、仕事がなくならないこと。
  • ● 給料が公務員のように安定していること。

皆様がこれから、何か新しい仕事を探そうと思った時、上記のような条件の仕事があれば、非常に助かりますよね。現時点で、存続している会社であっても、数年後には、どうなっているか分からないのが、今の経済事情です。

このような事情もあり、将来の安定を求めて、国家資格を取得できる「看護大学」と「看護専門学校」を受験する方が増えています。そして、今まで、看護学科のなかった大学も、看護学科を増設していることから、選択肢として、「看護大学」を受験するのか、「看護専門学校」を受験するのか、非常に悩みますよね?

そこで、「看護大学」と「看護専門学校」の違いを説明していきます。

「看護大学」と「看護専門学校」の違い。

看護大学と看護専門学校は、同じ看護師を目指しますが、看護学校に入学後、看護学校が重視しているポイントが異なります。

  • ● 看護大学の場合は、理論を重視
  • ● 看護専門学校の場合は、実技が重視

になっています。もちろん、看護大学が「理論を重視」だからといって、実習がないわけではなく、しっかりと実習も行います。しかし、看護専門学校は、3年間の授業を行いますが、その期間の3分の1が、看護実習にあてられたりもしますので、看護師として、即戦力の期待が持てます。

看護大学の場合は、理論を重視とは。

「看護大学」と「看護専門学校」の違いで、「看護大学の学習の意図」として、理論重視といわれてもピンとこないですよね。

簡単に説明すると、理論は、看護の実践に対応して、患者様に対して、なんとなく看護するわけではなく、一つ一つにきっちりとした理由や説明ができるようにすること。そして、これから、患者様に対して何が必要なのか、日々、看護学を研究するところが、看護大学です。

また、看護大学では、看護専門学校とは違い、卒業後に大学卒業資格も取得できるので、これもメリットの一つになります。

看護専門学校の実技重視とは。

「看護大学」と「看護専門学校」の違いで、看護専門学校の場合は、実技が重視となっていますが、看護大学とは違い、学習期間も少ないことから、皆様が病院で働いていく上で、大切なことを学んでいきます。

病院で、働いていくことを学ぶことで、看護専門学校を卒業と同時に、即戦力として働いていくことができます。

「看護大学」と「看護専門学校」で取得できる資格の違い。

「看護大学」と「看護専門学校」で、取得できる資格の違いは、「看護大学」であれば、卒業時に「看護師国家試験」の受験資格だけでなく、「保健師国家資格」や「助産師」「養護教諭」の受験資格も取得できたりもします。

しかし、「看護専門学校」であれば、基本的に「看護師国家試験」の受験資格だけなので、「保健師国家資格」や「助産師」の資格を取得するには、もう一年間、養成看護学校に入学する必要があります。

※近年、看護専門学校であっても、4年生のところもありますので、助産師を目指す方は、初めから4年生を受験するのもいいかもしれません。

「看護大学」と「看護専門学校」の学費の違い。

皆様が看護師になるために、「看護大学」や「看護専門学校」を受験しますが、学費の違いなども気になりますよね。それぞれの看護学校で、学費は違ってきますが、ある、看護学校の学費を、例に書いてみたいと思います。

(例)「看護大学」と「看護専門学校」の学費の違い。

【○○看護大学】

入学金:250,000円
授業料:1,510,000円
教育充実費:100,000円

【○○看護専門学校】

入学金   :400,000円
授業料   :420,000円
実験・実習料:180,000円
設備整備費 :120,000円

この2つの学校を見比べてみると、大きな違いは、授業料ですよね。一概に、これが全てはありませんので、皆様が、受験される各看護学校に、必要な費用は、きっちりと聞いておく必要があります。

「看護大学」を受験する傾向としては、学生の方が多くなります。その理由として、出資者が両親であることです。しかし、社会人にとって、一年間の150万の授業料は、少し厳しいので、看護専門学校を受験する方が多くなります。

「看護大学」や「看護専門学校」では奨学金の違いがあるの?

看護学校の受験を考え、「看護大学」と「看護専門学校」の違いを見ていく中で、「こんなにも高い学費を払うことはできない。」など思われる方もたくさんいらっしゃると思います。

その時に非常に助かるのが奨学金です。「看護大学」も「看護専門学校」も、奨学金を利用できる学校があります。奨学金の種類にも違いはありますが、うれしいことに、利子や返済義務がない場合もあります。そして、卒業後に指定された病院で働くことにより、奨学金の返済が必要ない場合もあります。

このように、看護学校によっては、奨学金の違いがでてきますので、看護学校の受験前には必ず、確かめておきましょう。しかし、奨学金の条件がよければ、それだけ、合格することも難しくなりますので、しっかりと勉強しておかなければなりませんね。

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