看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「伝統について」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
自分の意見・立場
伝統を尊重するが、盲目的に受け入れるのではなく、現代の医療と適切に組み合わせるべきだと考えている。
その理由
伝統は実践的な知識の積み重ねであり、看護に有益であるが、医療は進化しているので、新しい技術や知識も取り入れる必要がある。
具体例や実体験
・祖母は伝統的なマッサージで腰痛の緩和を体験したが、椎間板ヘルニアの診断後、現代医療の治療も取り入れた。
・風邪をひいたとき、伝統的な生姜湯で体を温めたが、症状が悪化した際には現代医療のクリニックで抗生物質や解熱剤を受け取った。
・山での捻挫時、祖父の伝統的な薬草で初期治療を行ったが、後に病院での専門治療も受けた。など
まとめ
伝統と現代医療のバランスを取ることが、最も効果的な看護の実践方法であると考える。
お題:伝統について(800字)
【解答例】
近年、古典的な教育や価値観が見直されつつある。テクノロジーが急速に進化し、新しい情報が日々溢れかえる時代であるが、その中で「温故知新」という言葉が再び注目されているのである。これは、古典や過去の経験を学びながら新しい知識や技術を追求するという意味だが、このような考えは現代においても有効なものなのだろうか。古典的な考え方や伝統を捨て去り、新しいものだけを追求すべきだという人々もいる。所詮古いものは古いままであり、現代社会の変化には追いつけないというのがその理由である。新しいテクノロジーや情報が持つ可能性は無限大であり、そこに焦点を当てる方が有用であるという考えもあるだろう。しかし、私は、過去に学ぶという温故知新の視点は、今の時代においても重要であると考える。
新しい技術や情報が役に立つこと自体は間違いではないが、だからといって過去の知識や経験を軽視するべきではない。例えば、日本の伝統的な建築技術である「木組み」は、地震が多い日本の地域性を考慮したもので、高い耐震性を持つ。この木組みは、まだ現代のような精密な設計が難しい時代に生み出されたものであるが、後にその有効性が評価され、今でも多くの建築設計に使用されている。また、古典文学には人間の心の奥深さや普遍的な価値観が詰まっている。そのため、現代の諸問題にも通じる部分があり、それらを学ぶことで、今現在の問題について考えるだけでは思いつけなかった観点から物事を見ることができるようになるのである。さらに、ビジネスの現場でも過去の失敗や成功の例を参考にし、新しい戦略を立てることが重要であるとされている。
以上のように、過去から学んで新しい考えを生み出すという「温故知新」の考え方は、現代の社会においても十分に有効であると私は考える。古き良きものと新しいものをバランス良く取り入れることで、より豊かな未来を築くことができるのだ。