看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「習うより慣れろについて」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
「習うより慣れろ」とは何か
まず、このテーマのキーワードである「習うより慣れろ」とはどのような意味を持つ言葉なのかを明確に説明することが求められます。このフレーズは、経験や実践を通して学ぶことが大切であるという意味を持っており、理論的な学びよりも実際の経験が重要であるという考え方を示唆しています。
習うと慣れるの違い
「習うより慣れろ」の考え方を支持する側と反対する側の意見を比較し、習うことと慣れることの違いについて述べることが求められます。例えば、理論的な学びは重要だが、それを実践や経験を通して習得して初めて本物のスキルや知識になるという視点を示すことができます。
実践と経験の重要性
「習うより慣れろ」が意味するように、実践や経験を通して得られる知識やスキルの重要性について考察することが求められます。具体的な事例や経験を挙げることで、実際に習得したことがどれだけ力を発揮するかを示すと効果的です。
習うことと慣れることのバランス
「習うより慣れろ」が適用される場面や分野で、習うことと慣れることのバランスが重要であるという視点を示すことが求められます。理論的な学びが基盤となり、それを実践や経験で磨き上げることでより成長できるという考え方を述べるとよいでしょう。
お題:習うより慣れろについて(800字)
【解答例】
多くの人々は、新しいスキルや知識を習得するために、書物やオンラインコースなどの情報源に依存する傾向がある。確かに、教科書や講座は疑いようのない知識の基盤を築くのに有効だ。しかし、実際の場面での経験や実践が不足していると、学んだ知識は単なる情報の羅列に過ぎなくなってしまう。私は、人や本から教わるよりも、実際に自身で経験を積み重ねる方が良いという「習うより慣れろ」の精神が、多くの物事を習得する際には重要であると考える。初めの段階で理論を学ぶことの重要性を唱える意見もある。知識が先行しないと、実践時に基本的なミスを犯すリスクが高まる、という考えである。例えば、医学や工学のような分野では、正確な知識が必須であり、実践の前に十分な理論学習が不可欠だとされる。実際、航空機の設計や手術のような専門的なタスクにおいては、適切な理論知識なしには成功することが難しい。だが、それでも私は、基本的には「習うより慣れろ」の考え方の方が有効であると考える。
例としては、初めて自転車に乗ることを学ぶ場面が挙げられる。たとえ乗り方や自転車が進む仕組みを知っていたとしても、実際にペダルを踏んでバランスを取る経験を積むことなく、自転車に乗るスキルを習得することは難しい。このように、実際の経験を通じて得られる知識や感覚は、書物や教室での学びだけでは得られないものが多い。また、他の例としては、語学がある。言語に関する知識を学んでおくことは勿論役立つが、実際に現地の人々とコミュニケーションを取ることで、間の取り方など、その言語のリアルな使い方を理解することができるのである。
新しいことに取り組む際には、理論を学ぶだけではなく、実際の場面での経験を積む必要があり、それにより実践的なスキルや深い理解を得ることができる。したがって、「習うより慣れろ」という姿勢は、多くの状況において重要なものであると私は考える。