看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。
小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。
今回の看護・医療系小論文の解答例は「アスリートのプライバシーとSNS利用の安全な融合」です。
小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。
また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。
今回は下記のような構成で小論文を作成しました。
導入部
アスリートがどのようにSNSで日常を公開しているか紹介し、その利点と問題点を指摘する。
SNS利用の自由とルールの必要性
アスリートが自分の判断でSNSを使うべきか、それともスポーツ団体がルールを作るべきか考える。
プライバシーの問題
SNSの不用意な利用がプライバシー侵害につながる具体的なリスクを挙げる。
ルール作りの大切さ
アスリートと団体がどんなルールを作って、どう注意を促すべきか述べる。
結論
SNSがアスリートにとって有効なツールであることを認めつつ、安全に使うためにルールを作ることの大切さを強調する。
アスリートのプライバシーとSNS利用の安全な融合(800字)
【解答例】
近年、アスリート達が自身の日常や試合の裏側などをSNSで共有することが増えてきている。多くのファンは、アイドルとしてのアスリートの私生活に興味を持ち、彼らのリアルな生活を覗き見ることができるのを魅力的であると感じている。しかし、SNSでの情報公開には様々な問題が潜んでいるというのも事実である。私は、アスリートのSNS利用に関しては、一定のガイドラインやルールを作成し、周知しておく必要があると考える。
SNS、それも個人のアカウントの運用となれば、アスリート自身がそれぞれの裁量で管理すれば良いという意見があるのも確かである。スポーツ団体などが、選手の私生活に関わることまで管理する必要はない、というわけである。しかし、SNSの性質を踏まえれば、やはり選手の所属団体等が利用に関するマニュアルを作成し、注意を促しておくべきだと私は考える。
まず、SNSの不用意な利用は、アスリートのプライバシーの侵害に繋がる可能性がある。例えば、アスリートが自身の住むエリアでのプライベートな活動をSNSに投稿することで、その場所がファンやマスコミに特定され、追い回されたり、住居を突き止められたりすることがある。また、SNSを通じて発した言葉が誤解を招いたり、失言となったりする場合もあり、それが原因でアスリートのイメージに傷が付くといった事態も考えられる。
そのため、スポーツ団体や選手会は、アスリートのSNS利用に関するガイドラインを設定し、適切な利用方法を啓発しておくべきである。このガイドラインには、どのような情報を公開するか、いつ公開するかなど、具体的な指針を示しておくことが求められる。
SNSは、アスリートの魅力をより多くの人々に伝える手段として非常に有効であるが、その利用にはリスクも伴う。そのため、アスリート自身、そして関連する団体や選手会は、安全かつ適切なSNS利用を推進するためのガイドライン作りを進めるべきであると私は考える。