看護・医療系小論文の解答例|36.医療を志すものとして「生命」についてどう考えますか

Author:看護予備校KAZアカデミー

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看護予備校のKAZアカデミーが「AO入試・公募入試・社会人入試・一般入試」の小論文対策のために「看護・医療系小論文の構成と解答例」を提供します。

小論文が苦手な学生は、読むだけでも勉強になるので是非参考にして下さい。

今回の看護・医療系小論文の解答例は「医療を志すものとして「生命」についてどう考えますか」です。

小論文はいきなり文章を書くのではなく、必ず段落の構成を考えてから書きましょう。

また、小論文が苦手な学生は、下記の「あなた専用の小論文ノート」から学習することができます。利用者は小論文が見違えるように上達しています。

「生命」の定義や意味について考えること

・生命は生物の存在や活動を指し、生物が持つ特性や能力、生命現象を含むものと捉えられます。生命の定義には科学的な観点や哲学的な観点があり、生物学的な側面からの定義や意味、そして人間的な視点や意味も含まれます。

医療を志す者として、なぜ「生命」に関心を持つのか、その背景や動機について説明すること

・自身や身近な人の健康や病気に関わる経験や出来事が関心の背景となることがあります。他者の苦痛を和らげたいという思いや、人々の健康や生命を守る責任感や使命感が動機となることもあります。

「生命」を守ることの重要性や意義について考察すること

・生命は貴重であり、それぞれの存在には尊厳があります。そのため、生命を守ることは人道的な価値を持ち、社会の基盤や発展の重要な要素です。健康や生命の維持は個人や家族、そして社会全体の幸福や安定に関わるため、生命を守ることは社会的な使命とも言えます。

医療の現場で「生命」を救うために必要な知識、技術、倫理的な視点について考えること

・医療の現場では、科学的な知識や技術の習得が重要です。医学的な知識や診断技術、治療方法などが生命を救うために必要です。同時に、倫理的な視点も重要であり、患者の自己決定権や尊厳を尊重しながら最善の医療を提供することが求められます。

「生命」に関連する倫理的な問題や難題について考察すること

・生命を救うための医療上の決定や資源配分には倫理的なジレンマや難題が存在します。例えば、治療の選択や拒否、緊急時の優先順位、医療費の問題など、多くの倫理的な問題が生じることがあります。これらの問題に対して適切な対応策やアプローチを考える必要があります。

お題:医療を志すものとして「生命」についてどう考えますか(800字)

【解答例】

医療において、「生命」とは何か、それをどう尊重し、治療を行うべきかという問いは、非常に個人的で主観的なものであり、その答えは人それぞれ異なっている。私は、生命は単なる生物学的な存在以上のものであると考える。

生命活動の継続こそが何よりも優先されるべきものだ、という考え方があるのも確かである。生命を単に生物学的な生命、つまり心臓の鼓動や脳の活動といった身体の生理的な機能を指すと考え、その生命を維持、延長することが医療の目標であるという立場を取っている医療者もいる。しかし、生命というものは、単なる生物学的な存在以上のものであると私は考える。

人間の生命は、肉体だけでなく、精神、感情、経験、人間関係といったものも含んでいる。そのため、私たちが治療を行うときは、身体的な問題だけでなく、これらの要素も尊重し、ケアする必要がある。例えば、患者が重篤な病気に苦しんでいる場合、身体的な病状だけでなく、その人が抱える恐怖や不安、家族との関係、信念や価値観といったものも重視すべきである。これらはすべてその人の生命の一部であり、治療の一環として考慮するべき重要な要素なのである。

また、終末期の患者に対しては、生物学的な生命を延長することだけを追求するのではなく、その人が望む最期を迎えることができるようサポートすることが重要である。生命を尊重するということは、価値観や意志を尊重し、その人が望む最高のケアを提供することを意味する。そのため、患者の希望に合った治療法を選ぶと同時に、できる限り患者のQOLを高められるようにしなければならない。

以上より、生命は単なる生物学的な存在以上のものであり、医療者はそれを包括的に理解し、尊重し、ケアする必要があると私は考える。身体的な健康だけでなく、精神的、感情的な健康、そして生活の質も重要であるということを、私たちは常に心に留めておくべきなのである。

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