高校生にアドバイスのページ
看護受験を目指す「高校1~2年生」へアドバイス
高一入試対策について
看護入試では、国語、数学、英語、生物基礎、小論文、面接が受験科目として利用されます。
特に、高校1年生で学ぶ「国語、数学、英語、生物基礎」の基本問題は、取りこぼしなく解けるようにすべきです。
また、中学生の時の勉強が苦手なまま、高校生に進学している人もいるでしょう。その場合は、中学生で取りこぼした学習をこの時期に復習するべきです。
看護入試では中学3年生の内容も出題されます。放置しておくと、受験前にそれらが足を引っ張ることになります。
従って、この時期は「中学生の復習」と「高校で学ぶ学習」を並行して行いましょう。
高二入試対策について
高校二年生の授業では、看護受験の主となる教科(数Ⅰ/A、生物基礎)の授業が行われません。
ですから、高校2年生では数Ⅰ/A,生物基礎に苦手意識がある方は必ず復習をしておきましょう。
また、高校一年生時期と同様に中学の英数国の内容で不安があるのであれば今のうちにしっかり復習しておきましょう。
高校三年生では本格的に入試対策に入るため、復習するの今しかありません。
学校の成績(評定)について
高校生は、公募入試(推薦入試)を利用することが一般的です。
公募入試では、評定平均が入試試験に傾斜をかけます。※ 評定平均値とは、高校1年生から高校3年生の1学期までの成績の平均(最大5.0)
例えば、偏差値53を超える看護学校の公募推薦入試を受験する場合、評定平均が3.8以下の学生は不合格になる傾向の結果が出ています。(※ KAZアカデミー看護学校に合格した内部生100人のアンケート結果)
つまり、上位校を公募推薦入試の合格を狙うには、高1から高3の1学期まで評定平均で3.8以上を取る必要
があります。
入試科目に含まれない教科(体育や美術など)だからと言って評定をないがしろにしてはいけません。
高校一年生の評定平均:3.0
高校二年生の評定平均:4.0
高校三年生(1学期)の評定平均:5.0
だとすると、
「全評定平均=3.71」になり「評定平均3.8」に届きません。
高校一年生から定期テストや提出物に関しては疎かにしてはいけないのです。
遅刻欠席について
高1から高3の1学期まで10回以上の遅刻、15日以上の欠席がある方は、公募推薦入試で、合格する確率が極めて低くなる傾向があります。
看護受験では「高校生活の取り組み方=看護学校生活の取り組み方」とされるので、遅刻・欠席が多ければ、看護学校生活でも遅刻・欠席が多くなると判断されます。
看護受験を目指す「高校3年生」へアドバイス
入試対策について
① 筆記試験対策
高校三年生の6月頃には志望校(一般入試なのか公募入試なのかも含めて)を決めて、受験科目を重点的に学習しましょう。
ただし、公募(推薦)入試の科目だけではなく一般入試試験の教科も必ず学習するようにしてください。
また、入試2ヶ月前からは過去問対策をするのが理想ですので、もし中学~高校二年の範囲で苦手分野があるのであれば早めに復習をしておきましょう。
② 小論文の対策
小論文試験では、受験生の「読み取る力、考える力、表現する力」が確認されています。
小論文のテーマは「医療ワード」が多く、慣れていなければ書けません。受験3ヶ月前ぐらいからは取り組みましょう。
・安楽死について
・健康寿命の延伸のためにどうすべきか
・ヤングケアラーの抱える問題とその支援について
③ 志望動機の対策
看護学校の入学願書には、志望動機を書く欄があります。
・あなたが看護師になりたいと思った志望動機(約400~600字程度)
・あなたが受験する学校に入学したいと思った志望動機(約400~600字程度)
看護学校の志望動機には「絶対に書いてはいけない志望理由」がいくつもあり、書いてはいけない志望理由を書いてしまうと、どれだけ筆記試験が良くても確実に不合格になるので必ず対策が必要です。
④ 面接の対策
例えば、
面「あなたの短所を教えてください。」
受「私の短所は落ち着きがないところです」
この回答では不合格になる可能性が高いです。
その理由は、「落ち着きがない=ミスが多い」と判断され看護師として不適性だと思られるからです。
また、
面「奨学金を利用する予定はありますか?」
受「奨学金を利用するつもりはありません。」
この回答もまた不合格になる可能性が高いです。
何故かと言うと、面接官は将来自分たちの医療機関で働くつもりがない受験生を積極的に合格させようとはしないからです。
と言うのも、看護学校の大きな目的の一つとして「関連の医療機関で働く看護師の育成」があり、奨学金を利用しない学生は卒業後に看護学校の関連医療機関に就職しないと思われます。
ですので、必ず「奨学金を利用するつもりです」と答えなければいけません。
これらはあくまで一例ですが、看護学校の面接では一見問題なさそうな回答がNG回答となることが非常に多いため、面接対策は必ずしておきましょう。